バースデー渡米 年女の畑岡奈紗が7年目のシーズンへ「ウサギのように」
米女子ツアー6勝の畑岡奈紗は13日、成田空港から渡米した。次週19日(木)に始まる2023年初戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州レイクノナG&CC)に出場。前年の優勝者が集うエリート大会で、7年目のシーズンをスタートする。
日本で過ごした約1カ月の短いオフは、新しい年に向けた充電期間に充てた。スイングへの影響を懸念してシーズン中は抑えがちな上半身のトレーニングにも時間を割いて肉体面を強化。黒宮幹仁コーチとスイング、クラブも改めて見直してきた。
今季はメジャー初戦「シェブロン選手権」の開催時期が4月初旬から中旬に、コースはカリフォルニア州からテキサス州ザ・クラブatカールストン・ウッズに変更された。「(6月)全米女子オープンとKPMG(全米女子プロ)は1週のオープンウィークを挟んで連続で来る。4月、5月、6月あたりにピークを合わせていきたい」と意気込む。
ツアーでも屈指のオールラウンダーとしてのスタイルを誇りつつ、「120yd以内のアプローチ、パッティングを今年はより集中してやっていければ」と取り組むべき課題も明確だ。新たに結んだヒルトングランドバケーションズ(HGV)とのアンバサダー契約も世界転戦の心強い味方になる。
この日は24歳の誕生日。前夜は家族と焼肉でお祝いし、妹からのニットのプレゼントをうれしく思った。「もう24歳という感じ。私は早生まれですけど、今年誕生日が来る(同学年の)子たちは25歳になる。ちょうど20代半ばなんだねという話も結構しました」
日本女子のトップに君臨して長い月日が経ったが、向上心は尽きない。「毎年、オフの過ごし方や、トレーニングのやり方は探り探り。何が正解かも分からずにやっているという感じ。少しでも強くなれないかなと思ってやっている」と気持ちは今もみずみずしい。卯年生まれ。「ウサギのように飛躍できる年に。やはりメジャーの優勝が一番の目標なので、そこを見ていきたい」。悲願のタイトルに飛びかかる。(編集部・桂川洋一)