渋野日向子2月にタイで始動「全てボロボロ。イチからやらないと」
「オフの合宿は考えていないが、ちょっと早めにタイに入れれば」。米ツアーを主戦場とする女子プロゴルファーの渋野日向子は25日、地元の岡山市で開催された「渋野日向子杯 第1回岡山県小学生ソフトボール大会」に参加し、2月下旬のアジアシリーズで2023年シーズンを始動することを明かした。
米ツアーは、前年の優勝者らが出場する1月19日開幕の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州・レイクノナG&CC)で新シーズンをスタートする。渋野は2月23日開幕の第2戦「ホンダ LPGAタイランド」(タイ・サイアムCC)から参戦する。ツアーは翌週以降も2週にわたってシンガポール、中国とアジアでの試合が続く。
ツアールーキーとして臨んだ22年シーズンは優勝こそなかったが、8月のメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」で1打差3位に入るなどポイントレースを36位で終えた。
「何から何までイチからやらないといけない。全てがボロボロ。ドライバーのフェアウェイキープはいいが、ドライバーより下の(クラブの)精度は欠けている。そこのレベルアップはめちゃくちゃ必要。アイアン、ウェッジ、パター…全部」とあらゆるクラブを課題に挙げた。
2019年の「全英女子」覇者としてメジャー2勝目は常に期待されるが、「来年にメジャー(優勝)とは自信を持って言えないが、シード選手で2年目を戦えるのであれば、勝つ気持ちを忘れずに1年間戦いたい」と力を込めた。経験値は確実に増えている。
今月初旬に髪をブリーチして、イメージチェンジ。年末年始は「家でグータラします。ポケモンのゲームを買ったので、全部クリアしたい」。懸命にソフトボールをプレーする小学生にも力をもらい、笑顔でクリスマスを締めくくった。(編集部・玉木充)