一年前は1打届かず 畑岡奈紗が年間女王へ「もちろん今年はリベンジ」
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(15日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)
フロリダ州ネープルズのティブロンGC ゴールドコースでシーズンを締めくくるのも5年連続となる。畑岡奈紗は「思い返せば、あっという間のシーズン。この最終戦に出られるのはうれしいですし、最後にいいプレーをして終われたら」と実感を込めて話す。
ポイントランキング上位60人による予選カットなしのエリートフィールド。今回はいつも以上に闘志を燃やしているかもしれない。「もちろん、今年はリベンジするつもりで来ました」と言い切る。
前年大会はコ・ジンヨン(韓国)との激しいデッドヒートの末に1打差2位で敗れ、年間女王の座を逃した。畑岡が出した通算22アンダーも後続に4打差をつけ、それまでの大会記録を上回るスコアだった。「2人だけの争いじゃないですけど、最後の何ホールかはそんな感じ。負けたのは悔しかったけど、やり切った感はありました」。一年前は8打差19位で大会を折り返し、週末に「64」をそろえる圧巻のチャージを見せた。「4日間、まとまったプレーができたら」という意気込みは、あくまで頂点を見据えたものだ。
直近は韓国、日本とアジアで日米ツアー3試合を戦った。納得の結果とはいかなかったが、「来年にもつながる“何か”を得たいという考えもあった中で、もう少しという感覚は得られた」。2年ぶりの国内ツアーでは黒宮幹仁コーチをキャディに起用するなど、結果を求めながら技術向上への新たなトライを並行してきた。この日のプロアマ戦も後半にかけてショットの状態が上がり、修正能力の高さをうかがわせるラウンドとなった。
昨年わずかに届かなかったビッグタイトルに再び挑む72ホールは、目標に掲げてきた年間複数回Vへのラストチャンスでもある。気合十分で開幕を待つ。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)