「ただただ、イライラする」 渋野日向子は80分の居残り練習
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 3日目(5日)◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616yd(パー72)
渋野日向子はインコースからスタートも、なかなかショットがかみ合わず、ようやく作ったチャンスもパットが入らずと苦しいゴルフが続いた。「ただただ、イライラする一日だった」と振り返った。
前半11番でピン奥2mほどのパーパットを外してボギーを先行。17番でバーディを奪い、イーブンに戻して折り返した後半5番もバーディを奪取したが、それ以降はフラストレーションがたまるラウンドとなった。
6番でピン左手前2m弱につけたバーディパットは、わずかにカップ左を通り過ぎてパー。7番はグリーン右サイドからの3打目を寄せられず、6m弱のパーパットをねじ込んだ。8番(パー3)はティショットをグリーン左に外し、1mに近づけたパーパットを沈められずボギー。2バーディ、2ボギーの「72」とし、「何も修正できなかったのが残念」と肩を落とした。
今大会終了後は主戦場の米国へ飛び立つため、今年国内でプレーするのはあす最終日が最後となる。「パターが入らないだけとかだったらまだ頑張れそうな気はするけど、何よりもショットが良くない。明日に向けて自信もってコメントが出来ないけど、ひとつひとつ丁寧に出来たらいい」とイーブンパー58位からの浮上を目指す。
ラウンド中、左足下がりの傾斜から右にシャンクするような球も出ていたが、原因は把握済み。「平らなライからもミスはしていたので、まずはそこから」。グリーンサイドで待ち構えていたギャラリーのサイン対応後にショット、パッティングとそれぞれ40分、計80分の“居残り練習”を実施した。
その後もさらに100人以上のファンに「ありがとうございます」とサイン対応。笑顔で会場を去り、あすに備えた。(滋賀県大津市/石井操)