2022年 BMW女子選手権

「プロゴルファーという仕事は素敵」 チェ・ナヨンが涙のラストパットで引退

2022/10/24 09:47
現役に終止符を打った

◇米国女子◇BMW女子選手権 最終日(23日)◇オークバレーCC(韓国)◇6726yd(パー72)

「何も考えないようにしました。考えようとすると涙が出てくるので、目の前の試合に集中しました」と振り返ったが、こらえることはできなかった。今大会で引退する34歳チェ・ナヨン(韓国)が涙を流しながら、最終9番のグリーンに上がった。

段の下からのバーディパットは3mショートし、パーパットもわずかに届かずボギー。他の選手のプレーが終わるのを待つ間、下を向いて静かに泣いた。

袖で何度も涙を拭った

「最後のティショットを打った後にエイミー・ヤンが『グッジョブ』と言ってくれて涙が止まりませんでした。最後のパットは涙でボールがよく見えなかった」

ラストラウンドは6バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算2アンダー47位で終えた。前日にはホールインワンも達成するなど盛り上げた。

「このままいけば、来季は優勝できるんじゃないかと思いましたが、引退を考えているときはいつもいいプレーができる。寒い中、コースを歩くのは大変だったけど、4日間本当に楽しかった」

キム・ハヌルさん(中央)らも応援に駆けつけた

グリーン周りには最後の勇姿を一目見ようと、地元のファンに加えてキム・ハヌルさん、朴仁妃らが横断幕で励ました。

「私のキャリアを考える上で本当にファンのことは外せません。早くからファンクラブを作ってくれて、横断幕やおそろいの服で応援してくれた。最初はちょっと気まずかったけど、今では家族同然。彼らのおかげで今の自分がある」

下を向いて涙を流した

2008年にツアーデビューし、09年「サムソンワールド選手権」で初優勝。10年には賞金女王、12年「全米女子オープン」では自身初のメジャー優勝も達成するなど輝かしいキャリアを築いた。

「私は間違いなく正しい決断をして引退する。プロゴルファーという職業は本当に素敵。この15年間、一生懸命やってきて、いい思い出もたくさんできた。私はよく戦い、よくプレーした」と胸を張って最後の会見を締めくくった。(韓国江原道/玉木充)

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