欠場中のアニカ・ソレンスタムの近況
首と背中を痛めているアニカ・ソレンスタムが椎間板ヘルニアと診断されてから3週間が経った。LPGAツアーで69勝を誇るアニカは、現在ツアーを離れ休養を余儀なくされている。アニカの主治医であるドクター・ブルース・トーマスに話を聞いた。
記者
「アニカは今朝MRI検査を受けたそうですが、結果はどうだったのでしょうか?」
ドクター・ブルース・トーマス
「結果は良好です。痛めていた頚椎(けいつい)は回復しつつあり、脊髄を圧迫するようなことはもうありません。前回のMRI検査と比べて違いがはっきりわかったので、アニカも私達も安心しています。」
記者
「リハビリの方はどうなのでしょうか?」
ドクター・ブルース・トーマス
「リハビリも順調でアニカのリハビリ担当者とも話したのですが、アニカは週に3回のリハビリのほか、エクササイズを毎日行い、コースにも毎日通っているそうです。」
記者
「当初アニカは1ヶ月ほどツアーを離れるだろうといわれていましたが、復帰の時期は早まりそうですか?」
ドクター・ブルース・トーマス
「MRI検査の結果、回復は予想よりも早いことが判明しましたが、アニカはゴルファーとして万全の体調に戻るまでツアーには復帰しない意思を明らかにしています。ですから、ツアー復帰の時期は遅れるかもしれませんが、回復は早まっています。ツアーに戻るのは今から2週間から4週間後でしょうね。」
記者
「4週間後の"ギン・トリビュート"には出られるでしょうか?」
ドクター・ブルース・トーマス
「可能性はありますが、アニカが望む、競い合えるようなゴルフが出来るのは6月に入ってからになるでしょうね。アニカはすでにパットやチップショットの練習をしていますが、支障はないということですし、今日、私はショートアイアンを使ってもいいという許可を出したので、その結果次第ですね。」
記者
「今後椎間板ヘルニアが再発する可能性はあるのでしょうか?」
ドクター・ブルース・トーマス
「それは誰にもわかりません。今後アニカは痛み無しで何年もプレーできるかもしれませんし、近い将来また苦しむことも考えられます。アニカは再発防止対策として、痛めた椎間板の周囲の筋肉を強化するトレーニングを考えていますから、それに運が伴えば、長い間再発を避けられるでしょう。」
アニカの主治医が語ったように、アニカは5月31日から始まる自らホストをつとめる「ギン・トリビュート」に出場できないかもしれない。翌週はLPGAツアー、今シーズンメジャー2戦目となる「全米女子プロゴルフ選手権」。6月の最後の週は、「全米女子オープン」がパインニードルズで開催されるが、アニカはそのコースで96年に優勝している。