5アンダー発進も自己評価は50点 渋野日向子“モヤモヤ”の正体は
2022/09/16 07:43
◇米国女子◇アメージングクリー ポートランドクラシック 初日(15日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)
ノーボギーの5バーディ「67」をマークしても、渋野日向子の表情はなんだかスッキリしなかった。「内容よりもスコアがかなり上を行っていると思う。このスコアで回れたとはいえ、50点くらい」と自己評価はなかなか辛口だ。
大きなミスやピンチはなかったが、悔しいショットを数えていくと“マイナス50点”になる。序盤の見せ場、13番(パー3)のチップインバーディもそのひとつ。「一番外しちゃいけないところに外してモヤモヤしていた」と、安全にグリーンセンターを狙っていったはずがショートサイドのラフに外した。
「奥からのパッティングが多かった」とショットの距離感もつかみ切れない。スタート10番(パー5)は3打目のアプローチがピンを大きくオーバーして奥のエッジへ。16番もカラーからのアプローチがピンを4m弱超えた。
微妙な距離の下りが残る中、それでもボギーなく乗り切れたのはパッティングの好調さ。ここ2試合で苦戦してきたグリーン上のパフォーマンスは、ホールを追うごとにさえた。「すごくパッティングに助けられた感があった。耐えてくれましたね」と練習日よりも硬さを増したグリーンにてこずったのは序盤まで。17番は奥からの3mを決めてバーディ、18番も下りのパーパットを流し込んで折り返し、最後までスコアを落とさなかった。
「内容はいろいろ思うことはありますけど、これだけアンダーで回れたのはすごくうれしいです」と振り返る。「モヤモヤ」は残りつつも、それは「まだ伸ばせる」の裏返し。連続予選落ちの悔しさは、ここで挽回できそうだ。(オレゴン州ポートランド/谷口愛純)