米国女子ツアー

27ホールで決着 馬場咲希の圧巻・決勝戦プレーバック

2022/08/15 13:20
27ホールの決勝戦を戦い抜いた馬場咲希

◇女子アマチュア◇全米女子アマ 最終日(14日)◇チェンバーズベイGC(ワシントン州)◇6541yd(パー73)

17歳の馬場咲希が世界の女子アマチュアゴルファーの頂点に立った。36ホールのマッチプレーが予定されていたモネ・チュン(カナダ)との決勝で11&9(9ホール残して11アップ)と圧倒。27ホールの激闘をプレーバックする。(ワシントン州ユニバーシティプレース)

1番(パー5) 1アップ
チュンのオナーでティオフ。馬場の1Wショットは右サイドのバンカーに入るが、フェアウェイに刻んで3オン。10mのバーディパットはピンに当たり2パット。フェアウェイからの2打目を右の深いラフに入れた相手がパーセーブならず。

2番 1アップ
フェアウェイウッドで好ポジションをキープし、2打目をピン右2mに。先に3mを沈めた相手に動じず互いにバーディで分ける。

3番(パー3) 2アップ
アイアンでピン奥6mにチャンスメーク。手前にこぼした相手が2オンでパーを拾えず、馬場は2パットでリードを広げた。

4番(パー5) 3アップ
フェアウェイウッドでの2打目が手前のバンカーに。ウェッジでピンそば1.5mに寄せ、2つ目のバーディにガッツポーズを見せた。

しなりがすごい

5番 4アップ
ティショットを左のバンカーに入れる。残り180ydから4Iで打ち上げ、グリーンをキャッチして歓声。4mの下りのパットも流し込み、圧巻の連続バーディ。

6番 3アップ
1Wショットを右に曲げてフィニッシュで片手を離す。深い茂みから脱出できず、3打目をアンプレヤブル。4オンさせてボギーパットを外してコンシード。初めてのダウン。

7番 4アップ
再び1Wから右手が離れたが、ボールは相手よりも40yd先のフェアウェイへ。2m弱のしびれるパーパットを沈めた後、相手は1mを決めきれず馬場のアップに。

8番(パー5) 5アップ
1Wショットを修正してフェアウェイキープ。2打目で刻み、打ち上げのウェッジショットをピン奥1.5mにつけた。コンシードを受けてバーディ。

9番(パー3) 5アップ
強烈な打ち下ろし。左サイドからの下り傾斜を使ってグリーン右手前に立つピンそば3mに寄せた。バーディパットをショートさせてがっくり。

前半18ホールで7アップの大量リード

10番 5アップ
1Wでフェアウェイへ。2打目のアイアンショットでバランスを崩すが、左からの傾斜で転がり落ちグリーンにのる。バーディパットは15m近く、2パットはナイスプレー。

11番 5アップ
フェアウェイからの第2打、アドレスに入ってから真後ろのギャラリーの携帯電話の着信音が響いたが、意に介さずアイアンショットはピン方向へ。3m弱残した下りのパーパットを沈めて譲らない。

12番 5アップ
準々決勝でイーグルを決めたパー4。UTでフェアウェイに刻み、奥からの傾斜で戻してピン手前4mに。パーパットはカップの左に外れて腰を折る。

13番(パー5) 6アップ
1W、アイアンでフェアウェイをキープ。ウェッジでの3打目は左サイドの傾斜を利用してグリーンをとらえた。4mのバーディパットを前に、相手がパーを逃してコンシード。

14番 7アップ
1Wショットでフェアウェイをとらえ、アイアンショットは相手より内側のピンそば3mにピタリ。入念にラインを読んでバーディを決めガッツポーズ。

15番(パー3) 7アップ
太平洋に向かって放つ打ち下ろしの第1打は、ピン左奥6m。下りのスライスラインは思うほど曲がらずカップの左に外れた。

16番 7アップ
右サイドを貨物列車が走る名物ホールのひとつ。1Wでフェアウェイをとらえた後、アイアンでグリーン右奥のエリアに運ぶ。すぐ右がバンカーでえぐれているため、一安心の笑顔。パーセーブでリードを守った。

17番(パー3) 7アップ
海沿いのホールが続き、ティショットをアイアンでピン左にのせる。ロングパットをきっちり寄せてパーを拾った。

18番(パー5) 7アップ
1Wでフェアウェイに置いた後、アイアンでの2打目を左に曲げるが、ラフからピンそば1.5mに。互いにバーディを奪い、7アップで前半の18ホールを終えた。

9ホールを残して圧巻の勝利

1番(パー5) 7アップ
3時間弱の休憩時間を挟んで後半をティオフ。 1Wショットはフェアウェイ。2打目をグリーン奥にこぼし、3オン2パットで分ける。

2番 6アップ
1Wショットは左のラフへ。右奥のピンに対して、アイアンで手前からランを使い5mのチャンスを作る。先に打ったパットを決めきれず、逆に相手がバーディでダウン。

3番(パー3) 5アップ
アイアンでの第1打はグリーン奥のエッジに。パターで寄せきれず、1m強のパーパットがカップに蹴られた。連続ダウンで悪い流れを断ち切れず。

4番(パー5) 6アップ
1Wでフェアウェイ左サイドをキープ。セカンドでグリーンの手前サイドに乗せる。40yd近く残した3打目はライン上に長い芝がかかり、ウェッジを選択しピン手前3m。スライスラインを読み切ってバーディを奪い取り返した。

5番 7アップ
フェアウェイからの2打目硬くなったグリーンで止めきれず奥のエッジに到達。相手が左からナイスチップを見せた後、馬場のウェッジショットはカップに吸い込まれてバーディにした。

6番 8アップ
1Wショットが再び安定。真後ろに飛んだティペグをいそいそと拾う。フェアウェイからピン右4mにつけ、フックラインを沈めた。2連続ダウンの直後に3連続バーディで3連続アップ!

7番 9アップ
右ドッグレッグ、打ち上げのパー4。フェアウェイからの2打目は右に流れてガッカリするが、グリーンをキャッチ。10mから2パット。相手のボギーで4連続。

8番(パー5) 10アップ
1Wでフェアウェイ真ん中に。レイアップ後の3打目をピン奥3mにつけてバーディ。10ホールを残してドーミーホールへ。

9番(パー3) 9&11
アイアンでピン奥5m。2パットで勝利のシーンで、下のラインを流し込みガッツポーズ。キャディとハグをして思わず涙。日本人史上2人目のチャンピオンが誕生した。