“難しすぎる”大舞台に気合 渋野日向子「メジャーで頑張らんと」
◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(21日)◇コングレッショナルCC(メリーランド州)◇6894yd(パー72)
渋野日向子の感想は正直だった。「難しすぎます。まず、グリーンのアンジュレーションがすごすぎる。グリーン周りのラフが長すぎる。(全体の)距離も長すぎる。でも、いいコース!」と苦笑い。タフな舞台だからこそ、自分に気合を入れる。「メジャーということで気持ち的にも頑張らんとなっていう気にはなってますね」とうなずく。
4つあるパー5も決して易しくない。9番は585yd、16番は555ydと長く、538ydの6番には池が絡み、540ydの11番もクリーク(小川)がフェアウェイを分断。ティイングエリアが前に出される可能性もあるが、基本的には3打目勝負になる。「ウェッジを持つような距離になれば、練習してきた成果を出せるように」。バーディチャンスに直結するウェッジショットの距離感こそ、渋野がテーマとして継続的に向き合ってきた部分だ。
「ホントにアンジュレーションがすごいので、グリーンに乗せるショットの難度がかなり高い。“乗ればOK”くらいに思っとかんといけんかな。長いパー4も多いので、そこでどれだけ耐えられるか。パーオン率が高い人が有利かなとは感じました」。ポイントに挙げたパーオン率も、ゲームを組み立てる上で最も重要視してきたスタッツ。こういった舞台で戦うことを目指して自らを磨いてきたから、やるべきことは変わらない。
メジャー「シェブロン選手権」での上位フィニッシュ、最終日最終組に入った「ロッテ選手権」での優勝争い、予選落ちが重なった5月以降の戦い。ここまで米ツアー10試合に出場したルーキーシーズンで充実感も悔しさも味わってきた。前週に決勝ラウンド進出を逃した後は「自分を振り返る時間も必要かなっていうのもありました」。集中力を高め、今季米本土では最後となるメジャーに挑む。(メリーランド州ベセスダ/亀山泰宏)