脊髄腫瘍と闘うダニエル・カン「まだ受け止めきれない」

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日（5日）◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd（パー71）

脊髄腫瘍を患っていることを明かしたダニエル・カンが通算13オーバー63位で4日間を戦い抜いた。

1月の開幕戦で優勝を飾るなどシーズンで好調な滑り出しを見せたが、4月「パロスバーデス選手権」を途中棄権。4週後の「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」で復帰して連戦でメジャーに臨んでいた。兄でプロゴルファーのアレックス・カンがインスタグラムで妹の闘病を明かし、本人も2日目のプレー後に「厳しい道のりだったけど、ここに来られて本当にうれしい。この7、8週間、全米女子オープンに出るためにできることは全てやってきた」と話した。

ラウンド前には理学療法士とこれまで以上に入念なウォームアップが欠かせなくなり、終わった後のケアも同様。ESPNのインタビューに対しては「結果は恐れていない。プレーできないことの方が怖かった」と変わらぬ闘争心をみせた一方で「まだ受け止めきれていない」と複雑な胸中ものぞかせた。

「今週を終えたら問題に向き合い、解決策を模索していく」と話していた元世界ランキング2位。2017年にメジャー初優勝を遂げた大会でもある2週後の「KPMG全米女子プロ」（メリーランド州コングレッショナルCC）にはエントリーを済ませている。