イーグルの後にダボ 畑岡奈紗「絶対に伸ばさなきゃいけない一日だった」
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 3日目(4日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)
2オンに成功した後半15番(パー5)で6mを流し込むイーグルを決めた畑岡奈紗だったが、17番ではダブルボギーをたたいた。目の覚めるようなショットでバーディを奪う場面もありながら、なかなかアンダーパーに潜っていけない3日間を象徴するような流れ。1イーグル1バーディ、1ダブルボギー2ボギーの「72」とスコアを落として31位で終え、「絶対に伸ばさなきゃいけない一日だった」と悔しがった。
左ドッグレッグのパー4となる17番は、1Wを真っすぐ飛ばしてもワイヤーグラスが点在するウェイストエリアまで突き抜けてしまうのが悩ましいところ。左の林に入れればトラブル必至でも、ティショットで左からせり出す枝のギリギリのラインを狙って打っていくことがフェアウェイキープのポイントとなる。
ただ、この日はフォローの風が吹いていた。「木のギリギリを狙わず、3Wで打つべきだったのかなって後から思いましたけど、攻めた結果なのでしょうがない。キックもアンラッキーだった。(左サイドで)30ydくらい戻されちゃったので」。ここまで3日間とも難度1位の最難関ホールでの出来事を淡々と受け止めた。
左右に乱れる1Wショットはスイングの悩みに起因している。「トップのポジションが少し低くなって、下から(クラブが)あおり気味に入ってきてしまう」。直近の試合となった「コグニザント ファウンダーズカップ」から中2週。大目標のメジャーに向けた調整期間を確保して乗り込んできた。
「休みも取って、いい状態で来たかったですけど、いま起きてしまっていることはしょうがない。いくつか気をつけなきゃいけないポイントがある中で、それを全部コースの中でやっていくのは難しい」。スイングの取り組みに神経を使いながら、メジャーを戦わなければいけないジレンマ。「この状態で予選通過できたのは大きかった。バーディもたくさん獲れている。ミスをそんなにしなければ、上位も狙える。トップ10から15位以内に入れるように頑張りたい」と必死に闘志を宿した。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)