「トイレと思って開けたら…」 小祝さくら“らしさ”全開でメジャー予選通過

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 2日目（3日）◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd（パー71）

後半のプレーに入った小祝さくらが闘っていたのは、コースだけではなかったという。「途中、トイレがなくって。トイレに行きたかったんです…」。4番を終えたところで、それらしき“こじんまりとしたハウス”を発見したが、「ドアを開けたら、休憩室みたいな。テレビがあって、誰もいなかったんですけど、ビックリしました」と苦笑いで振り返った。

そんな“事件”もあったが、2日間を終えて通算1アンダー21位。2度目の海外メジャーで初めて予選を通過した。途中は不安でいっぱいだった。序盤に2バーディを先行させるも、グリーン上で苦戦。「真っすぐストロークできていなかったのか、1mとかが怖い感じだった」。一時はトータルオーバーパーまで後退した。

大きかったのはフェアウェイキープ率100%（14／14）、パーオン率83%（15／18）を記録したショットの安定。ドローから球筋を変えたばかりのフェードボールが、この日のスタート前はいまひとつ。ストレートめの球筋にチェンジしてプレーしたことが功を奏し、終盤の巻き返しにつながった。

「初めて海外で予選を通ることができた。まだ2回目なんですけど…」と微笑んだ後で「きょうまでは（グリーンの）真ん中を狙ったり、2オンできそうなところも刻んでやっていた。予選通過して守るものもないので、チャレンジしていけたら」。トップ10グループとは3打差。アグレッシブに上位を追っていく。（ノースカロライナ州サザンパインズ／亀山泰宏）