2022年 全米女子オープン

アニカの隣で 「現実とは思えない」22歳アマが2位発進

2022/06/03 12:31
2位で発進したアマチュアのリンドブラッド。キャディを務めたのは母国の大ベテラン、ソフィー・グスタフソン (提供:Darren Carroll/USGA)

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 初日(2日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)

母国の、いや世界のレジェンドを仰ぎ見ながら、アマチュアが午前中のリーダーボードをにぎわせた。ルイジアナ州立大に通うイングリッド・リンドブラッド(スウェーデン)が「65」をマーク。アマとしての大会最少ストロークで、首位に1打差の6アンダーと好発進した。

テントで互いのスコアカードを確認するスタートティでの普段の光景。22歳は興奮を抑えるのに必死だった。「私の手に、アニカのスコアカードがある…!」。同伴競技者のひとりはアニカ・ソレンスタム。メジャー通算10勝の51歳は昨年「全米女子シニアオープン」で優勝し今大会の出場権を得た。

ソレンスタムが2008年に一時引退したとき、リンドブラッドはまだ8歳だった。本格的に競技に出始めたのが14歳で、当初は「彼女がいかに偉大か分からなかった」とゴルフの道を進むうちに、その大きさを理解するようになった。主催のジュニア大会に出場し、2015年には「アニカカップ」という試合で一緒にプレーもした。だからこそ、世界一を争う本大会で、同組で回ることは「衝撃的。現実とは思えない」。

ちなみにこの日は同じく母国の先輩プロで、米ツアー5勝の48歳、ソフィー・グスタフソンがキャディを務めてくれた。

同組で回ったアニカ・ソレンスタム(提供:Darren Carroll/USGA)

「同窓会のような雰囲気もあった」と喜んだのは初日を3オーバー86位で終えたソレンスタム。「本当にうれしかった。ゴルフの移り変わりや、女子ゴルファーの次の世代や試合のことを話した。私の試合で勝った選手たちが出てきて、女子ゴルフが良い方向に進んでいることが分かって喜ばしい」と目を細めた。

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