復帰戦がいきなりタフなメジャー

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 事前（31日）◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd（パー71）

世界ランキング2位のネリー・コルダが2月初旬「LPGAドライブオン選手権」以来となる約4カ月ぶりの復帰を果たす。4月初旬に鎖骨下静脈の血栓の手術を受けた。最初に異変を感じたのは2月下旬から3月上旬にかけてのタイミング。翌朝に西海岸へ飛ぶ予定だったが、かかりつけの医師に腕の不調を相談すると、救急患者を受け入れる施設に行くよう勧められたという。

＜＜　下に続く　＞＞

術後はカリフォルニア州で1カ月間のリハビリを行い、4月下旬にボールを打ち始めた。8番アイアンで100ydを打って感触を確かめ、慎重に復帰へのステップを踏んだ。焦らないことを自らに言い聞かせつつ、もどかしさが膨らんだのは欠場を余儀なくされた4月のメジャー初戦「シェブロン選手権」。ミッションヒルズCCでは最後の開催だっただけに、姉のジェシカ・コルダが優勝争いを演じる様子を眺めることしかできず「心が痛かった」と振り返る。

左腕にはサポーターを装着

6月には「マイヤーLPGAクラシック」「KPMG全米女子プロ」とディフェンディングチャンピオンとして臨む連戦も控える中でのカムバック。「試合が恋しかった。ここに来られて、本当にうれしい」。いきなりタフなメジャーでの戦いとなるが、喜びがあふれる。

左腕だけにつけているアームスリーブは、これまで使ってきた日焼け対策ではなくサポーターとしての機能を持つタイプ。「一歩一歩、進んでいくつもり。過度な期待はしない」と冷静に話した。（ノースカロライナ州サザンパインズ／亀山泰宏）