“元気っ子”に会いたい 西村優菜は古江彩佳の奮闘にテレビに釘付け
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 事前(30日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)
前日29日、西村優菜がコースでの調整を終えて宿泊先へ戻ると、テレビの中では古江彩佳がマッチプレー決勝戦で米ツアー初優勝をかけて戦っていた。
アマチュア時代から競い合ってきた同年代の活躍に「ずっと見てました。惜しかった!」。奮闘を労ってメッセージをやり取りすると、翌30日には今週の会場に入って練習ラウンドを行う予定だと知った。
古江がいる米国西部のネバダ州ラスベガスのコースから東部ノースカロライナ州にあるコースまで直線距離にして約3200㎞。「この人、大丈夫かなって思うくらい(笑)体力がすごい。相変わらずの“元気っ子”ですね」。驚きを隠せず、再会を心待ちにした。
コロナ禍で12月開催となった2020年大会以来となる2度目の海外メジャー。「すごく楽しみ」と目をキラキラさせながら、難コース攻略へ思考を巡らせる。「ここでどうやってスコアを作っていこう、どうやって戦うんだろう」。ポイントに挙げるグリーン周りは、オフから研究を重ねてきた技が役に立つかもしれない。
硬い地面でウェッジのバンスが跳ねてしまいそうなシチュエーションでは、パターだけでなく7番アイアンを使って転がすアプローチもプランとしてあるという。「(寄せのクラブとして)UTも昔から使っていたんですけど、ことしのオフから7番アイアンの練習回数を増やしていた。グリーンまでの距離が少しあるときでも、7番だと(しっかり)転がってくれる。日本の試合でも何回か使って慣らしてきたので、今週も使えたらいいかな」
直前に受け取った刺激とじっくり磨いてきた技術。まずはメジャー初の予選通過、そしてその先の上位争いへとつなげていきたい。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)