2022年 全米女子オープン

「全力ぶつけてこい」 西郷真央は師匠ジャンボの言葉を胸に初メジャーへ

2022/05/31 10:35
昨年は同学年の笹生優花が優勝。「将来的に世界トップで活躍する選手と一緒に戦えるような強い自分に」

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 事前(30日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71)

前週、西郷真央は初メジャーを前に男子プロ尾崎将司の“ジャンボ邸”で練習を行っていた。「学べることは絶対にたくさんあるだろうから、しっかり吸収できるように」「いままでやってきたことを全力でぶつけてくるんだぞ」。師匠のシンプルな言葉を胸に刻んで海を渡ってきた。

全米女子オープン最多4度目の開催となる舞台について、「ホントに難しい。頭を使ってプレーしないと、簡単にボギー、ダボが来やすいコース」と分析。傾斜の強いグリーンは開幕3日前でも徐々に硬くなってきており、砲台状になっているホールが少なくない。外せば繊細な寄せを求められる中、海外ならではの苦労もある。

「日本のコースメモだったら、何ヤードのところに傾斜があるとか(見ただけで)分かる。今週は自分で(調べて)書き込まないといけない」。情報を集め、ピンチをしのぐ手札をそろえておけるかがポイントとみる。

いつも通りの入念なコースチェック。ジャンボお手製“素振り棒”も持ってきた

準備期間の過ごし方は落ち着いている。会場入りした前日29日は18ホールのラウンド。この日は折り返しの8番まで回って練習を挟み、さらに歩いてコースチェックを行う予定だった。ショットの練習が長引くと、柔軟にスケジュールを調整。コースの下見は帯同キャディに任せ、その分の時間をアプローチとパターの調整に割いた。

3週後のメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(メリーランド州コングレッショナルCC)に出場するため、大会後も米国に残って調整を続ける。「移動が多いよりは、体の負担も考えて、そのままいた方がいいのかな、と。自分が国内でやってきたことが、どれだけ通用するか。間違いなく言えるのは、難しいセッティングでやった方が技術自体は向上できる」

国内ツアーでは開幕戦で悲願の初優勝をあげるなど5勝とブレークを果たした今シーズン。まだ見ぬ世界へ、覚悟を決めて挑んでいく。(ノースカロライナ州サザンパインズ/亀山泰宏)

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