2022年 DIOインプラントLAオープン

ピン直撃のショットに「あれっ?」 渋野日向子は距離感にハテナの連続

2022/04/22 08:30
渋野日向子はイーブンパーで発進した

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 初日(21日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)

ハイライトは後半4番(パー3)。渋野日向子の7アイアンの「抑えて打った」第1打は、旗竿をガチャン!と直撃してカップまで5mについた。これをねじ込んでバーディとし、この日初めてアンダーパーにして満足していたところ、しばらくして「あれっ?ってなりました」と思わず顔をしかめた。

ティイングエリアで渋野は、ピンにボールが当たったことに気づかなかったという。その事実をロープサイドで聞き、自分がショットで得た感覚とのギャップを感じた。「(想定よりも)かなり飛んでいた。10ydくらい手前に落ちて転がってくれればいいと思っていた」というのがこのホール。バーディは8mを流し込んだ14番だけ、1つスコアを落とした(2ボギー)前半インは調子が出ず、後半アウトに入って「良いショットが打てるようになってきたが、縦距離が合わない」という別の悩みに直面した。

アイアンの距離感に苦しんだ

打ち下ろしの7番(パー3)では「フォロー(の風)を計算して9アイアンの“抑え、緩め”で行ったら、あれ?みたいな」とピンよりも5m近く短かった。次の8番は残り120ydほどを9アイアンでの2打目が、ピンの上を通り過ぎてグリーン奥へ。「個人的には(チャンスに)ついたかなと思えるショットだった。自分が思うよりも相当飛んだ」と再び追い風を読み切れず、結果的に下りの難しいアプローチを残してボギーにした。

予選ラウンドはキム・セヨンらと同組

グリーンオーバーのショックを引きずったまま、同じく北側に向かって打つ最終9番ではアイアンショットの直後、長いパットを残すことに。「その前にすごく奥まで行ったのがあるから、すごく手前から行ってしまった」。先に打ったキム・セヨン(韓国)のラインに倣うようにして2mのパーパットをなんとか沈め、3バーディ、3ボギーの「71」。「最後は大きかった。ここでイーブンパーと1オーバーは全然違う」と胸をなでおろした。

今週も風と向き合う

2位に入った前週の「ロッテ選手権」で浴びたハワイでの風に比べ、今週は弱くなったとはいえ上空を旋回するホールが多い。「吹くならいっぱい吹いてくれた方が計算できるかなと思う」というほど正確な読みが欠かせない。

「きょうはアンダーを出しておくべきだった」と言うのは2日目が、風が強くなり、グリーンのポアナ芝が伸びる午後のプレーだから。「何とか耐えた」という初日から、もうひと踏ん張りだ。(カリフォルニア州ロサンゼルス/桂川洋一)

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