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2022年 ロッテ選手権
期間:04/13〜04/16 場所:Hoakalei Country Club

「順位はガン見していた」 渋野日向子“追う立場”で最終組へ

◇米国女子◇ロッテ選手権 3日目(15日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)

終盤ホールのリーダーボードは「ガン見していました」と笑う。「この位置にいるよな…と。18番で(バーディを)獲れば単独2位になれるとも。でも、それで緊張することもなかった」。猛チャージにも冷静。3アンダーの11位から出た渋野日向子は、強風の中で4バーディ、ボギーなしの「68」をマークし通算7アンダーの2位タイに浮上。ツアー通算2勝目、米ツアーメンバーとしてのルーキーイヤーで初勝利のチャンスを呼び込んだ。

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水曜開幕の“ムービングフライデー”。首位キム・ヒョージュ(韓国)と7打差で出た渋野は前半アウトを全てパーにした。序盤からショットが安定したが、折り返しが近づいたころにピンチもあった。6番の2打目をグリーン右の「一番外してはいけないところ」から、ウェッジでスピンをかけて1mに寄せてパー。7番も左奥からバンカーセーブに成功した。1.5mの下りのパーパットを沈めた8番は「タッチを合わせようと思ったら手前で切れそうに感じて、バシッと打ちました」と直前にスイッチを切り替え。感覚が研ぎ澄まされている。

我慢したかいがあった。後半10番、6mの上りのパットを打ち切って大歓声。「やっぱりボギーが来る前にバーディが来たのはすごく良かった」。11番(パー5)ではこの日1番以来の“直ドラ”を2打目で披露し、上りのアプローチを残して2連続。大きなスライスラインを読み切った14番で3つ目を決めた時間帯は、風が一番強く吹いていた。

「風とけんかしないように考えながらやっている。アゲンストだからめちゃくちゃ飛ばしてやろうとかは思わず、左風だったら左から、右風だったら右から」。オアフ島で最長、最難関の呼び声高いホアカレイCCで、自然に寄り添う。スーパーショットは向かい風が吹く17番、UTでの第2打はピン左奥3mにピタリ。「ちょっと吹いてきたかなと思った瞬間に打とうと思っていた」と、より長い番手を選んでいた。

首位キムとの差を3打に縮めた。最終日最終組に入るのは2020年12月「全米女子オープン」以来。当時は後続に1打差で臨み、逆転負けして4位に終わった。今回は追う立場。それを「良い意味でとらえています」と言う。「一番上で迎えるのも良いことだけど、気持ち的には若干違う。落ち着いてスタートできる」

直近のゲームだった2週前の「シェブロン選手権」、首位で迎えた3日目に「77」をたたいた悔しさも忘れていない。「先々週、イヤな思いというか、苦い思いをしてしまった。追う立場ではありますけど、しっかり良い位置で終われるように。笑顔で終われるように頑張ります」と気持ちを言葉に込めた。16日午前11時40分(日本時間17日午前6時40分)、最後の18ホールをスタートする。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)

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