2022年 ロッテ選手権

腰痛悪化でソウルに撤退 「身体を勉強」野村敏京が今季初出場で予選通過

2022/04/15 16:17
今季初出場の野村敏京は62位で予選を通過した

◇米国女子◇ロッテ選手権 2日目(14日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6603yd(パー72)

野村敏京はかつてホノルルを拠点のひとつにして米ツアーを戦っていた。長らく付き合ってきた腰痛が悪化し、コロナ禍が始まった約2年前に韓国ソウルに撤退。それでもなお、ハワイは“ホーム”と思える。

昨年は年明けから7試合続けて予選落ちし、夏場に約3カ月にわたって休養。9月から10月に2試合出場した後はツアーに戻ってこなかった。ツアー3勝の実力者は自宅で「専門的なトレーニングや人の身体のことを勉強しました」という。悩みの種である体の故障について深く知りたい欲求。今回は「今も勉強しているんですけど、ゴルフが好きで来ました」と10日(日)に行われた今大会の予選会を受験し、上位2枠に滑り込んで出場権を手にした。

腰は2日間痛くならなかったという

2オーバーで迎えたこの日は4バーディ、5ボギーの「73」。半年以上のブランクをものともせず決勝ラウンドに進出した。それ以上の収穫が自分の身体のこと。「この2日間、ずっと歩いてプレーをしたのに腰が痛くない。(勉強した)そのトレーニングが当たったんじゃないかな」と笑った。

「(腰は)治る可能性は低いし、ずっと管理しないといけないので、人の身体に興味を持った。私以外にもゴルフ選手は痛いところがいっぱいある。なぜ痛くなるのかを知りたかった」。いつか人に教える立場になるセカンドキャリアも見据えながら、後進にアドバイスを送りたい気持ちもある。

強気の野村節も復活する?

昨年6月の「LPGAメディヒール選手権」以来の米ツアーの週末。3日目は笹生優花と同じ組になった。「私のゴルフは、またきっと上がってくると思います」とかみ締めるように言った。「あしたも頑張って、良くなかった記憶を捨てたいです。最後の2日間で、良い記憶を思い出してまた次にもつなげたい」。一歩ずつ、また前に歩き出した。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)

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