全体3位の314.5yd 笹生優花が予選ギリギリ通過からジャンプアップ
◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 3日目(2日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)
前日最終18番(パー5)のバーディで通算1オーバー67位のカットラインに滑り込んだ笹生優花が爆発力を発揮した。7バーディ、1ボギーの「66」でトータル5アンダーまで伸ばし、11位に急浮上。「ショットも良かったし、パターも入ってくれた。いいプレーができた」とうなずいた。
練習場では調子が良くなかったというが「初日と2日目は練習場が良かったのに、コースではあんまり良くなかった。練習場でいいからスコアが良くなるわけでも、悪いからスコアが悪くなるわけでもない。コースでどうやってゴルフをするかが大事」と意に介さなかった。
1番の3パットボギーも引きずることなく、この日の平均スコア「4.625」と最も易しかった2番(パー5)で狙い通りのバウンスバック。3番も1Wショットをかっ飛ばし、2打目のショートアイアンをピンに絡める笹生らしいバーディで2連続とした。
5番(パー3)でチップインを決めると、後半はパッティングもさえた。朝早くのスタートから一気にリーダーボードを駆け上がっていく中でも「自分のゴルフに集中していた」。ラスト18番はティイングエリアが前に出て484ydの設定。残り約195ydから5Iで悠々と2オンに成功し、2パットのバーディで締めくくった。
3日目のドライビングディスタンス314.5ydはパジャレー・アナナルカルン(タイ、317.5yd)、ジェシカ・コルダ(315.5yd)に次ぐ全体3位。18番も持ち前の豪打を生かした形だったが、ヤーデージブックを見返しながら「そんなに飛んでない、飛んでない。280、270くらいかな。ティが前にあるんで」と平然。首位とは11打差も、予選ラウンドの出遅れからトップ10入りは目の前だ。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)