「一番しちゃいけないミス」からカムバック 畑岡奈紗が意地のアンダーパー発進
2022/04/01 10:20
◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 初日(31日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)
インスタートの畑岡奈紗は11番(パー5)で出はなをくじかれた。レイアップした後、フェアウェイからの3打目を花道に外し、アプローチも寄せきれずまさかのボギー先行。「ああいう(サードの)ミスは一番しちゃいけない。バーディを狙っていくところでのボギーはすごくメンタル的にも(ダメージが)来る。(このコースでは)ウェッジを持ったら、必ずチャンスにつけるくらいの感じで打っていかないといけないのに…」
怒りをグッとこらえ、13番でしっかり振った1Wショットからミドルパットを流し込んでバーディ。続く14番(パー3)は左奥のピンに対して「外してはいけない方」というピンサイドのバンカーに入れながら、タップインのパーセーブを見せた。
16番でもフェアウェイからのセカンドでグリーンを外してボギー。「たぶんスピンが多くなっている」と首をひねるティショットは、例年に比べて軟らかく転がりにくいフェアウェイも相まって、思ったように飛距離を稼げていない。連動してアイアンの縦距離にもズレがあるという。
それでも「気持ちを切らさずやれた」ことが最終9番(パー5)のバーディフィニッシュを呼び込んだ。左に曲がる下りの5mを決めきり、4バーディ、3ボギーの「71」で1アンダーにまとめた。
「あそこまでピンに絡んでくれないと、なかなか厳しいですね。あれだけ(立て続けに)ロングパットを打ちながら、急に5mとかのチャンスが来ても、なかなかイメージが湧いてこない。もうちょっと全体的にチャンスを増やしていかないといけない」。頂点を狙うからこそ、シビアに課題を見据えた。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)