テーマは「捻転」 渋野日向子のスイング改造“現在地”
2022/03/24 15:02
◇米国女子◇JTBCクラシック presented by バーバゾル 事前(23日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)
会場入りした21日(月)、渋野日向子のラウンド後の打ち込みは熱を帯びた。目立ったのは、切り返しでトップをギリギリまで崩さないようにガマンしながら、下半身で地面を踏み込んで蹴り上げる動きの確認作業。いま撮影したばかりの自分のスイングだけでなく、日本ツアー屈指の飛ばし屋・葭葉ルミらの動画も見ては「捻転(ねんてん)」というフレーズを繰り返し口にした。
「なるべくトップから下半身で始動する意識。私は緊張してくると、どうしてもトップからの切り返しが速くなってしまう。それがタイのときは、すごく安定してできていた」。タイで開催された「ホンダLPGA」では通算20アンダーまで伸ばして8位フィニッシュ。東南アジアの軟らかいグリーンを終始攻めきれたのは、納得のスイングがあればこそだった。
「(大きく)スイングを変えたときとは、トップの位置も少し変わったと思う。それがいましっくり来て、この状態になって、レベルアップしていこうとしてやっている。試行錯誤しながら、良い状態にはもってこられている。あとは、それをしっかり極めていく」
再現性を高めることはもちろん、飛距離も球の高さだってもっと欲しい。特に今季はツアールーキーとしてシード確保を目指す上で、目の前の試合で結果を出していくことも求められる。一貫した取り組みの先で、貪欲に全てをつかみにいく。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)