渋野日向子はバウンスバック締め 今季2ラウンド目でアンダーパー
◇米国女子◇HSBC女子チャンピオンズ 2日目(4日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)
4オーバー60位の渋野日向子は3バーディ、1ボギーの「70」で回り、通算2オーバーの49位に順位を上げた。中継局のWOWOWのインタビューで「きのうの悪かったところを修正できたわけではないが、パッティングも微妙な距離が入ってくれた。1ボギーで済んだので内容としては良かった」と振り返った。
前日までの成績順で組が決まる4日間大会で、この日インから出た渋野はバーディを先行させた。前半14番で5mを沈めた後、16番(パー5)では2打目をグリーン左手前まで運んで2つ目。ショットで作ったチャンスを決めきれない場面が続いても、スコアを伸ばした。
17番(パー3)ではグリーン右手前、ショートサイドからの2打目を寄せてパーを拾った。ロフト58度のウェッジを握り、土手でクッションを入れたアプローチに「土手に当てて失速させた。イメージ通りですごくうれしかった」と納得。6番、7番と1m強のパーパットを沈め「なんとか3パットもなく終われた」とピンチをしのいだ。
終盤8番(パー5)ではフェアウェイからの第2打を右サイドに曲げ、カート道で跳ねてブッシュの中へ。この日初めてスコアを落としたが、「ボギーで上がれたからこそ最終ホールのバーディになったと思う」と前向きだった。最終9番、下りの8mのパットを「すごく良いタッチで、微妙に曲がらなさそうなラインだったが読み切れた」と頭に描いた通りの軌道で流し込んだ。
上位の背中が遠い週末2日間のプレーも無駄にするつもりはない。「きのうの悪かったところを、なんとか“良いふう”に持ってこられた。あしたもきょうのように、ガマンしながら、伸ばせるところで伸ばすゴルフをしたい」と難コースに立ち向かう。