畑岡奈紗は意地のカムバック 3月アジアシリーズへ「課題も明白」
◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(5日)◇クラウンコロニーG&CC(フロリダ州)◇6592yd(パー72)
畑岡奈紗は3ボギー先行から4バーディを奪い返し、最終日「71」にまとめて大会を終えた。2022年シーズン開幕となるフロリダでの3連戦は18位(出場29人)、20位、41位。前週は4位、今週は首位で初日を飛び出しただけに悔しさをにじませつつ「(初日に)スコアは出せているし、良いスタートは切れている。あとはそれを3日間、4日間と続けていけるように」と前を向いた。
この日は出だし4ホールで3つスコアを落とした。6番でセカンドをピンに絡めて反撃の狼煙を上げると、9番(パー5)、10番と2連続バーディ。最終18番(パー5)は左ラフからの3打目でしっかりと距離感を合わせてバーディフィニッシュ。「最後のバーディでアンダーにできた。ズルズルいかなくて良かった」。少しだけ笑顔を見せた。
「75」と苦しんだ2日目から上向く兆しはあったものの、ショット面での試行錯誤が続く。16番ではセカンドを打った後、パターを持ってグリーンに上がってからボールが奥までこぼれていることに気付いた。「フェアウェイからのミスも、この3週間でかなり多かった。そこを改善していかないことには、なかなか安定した成績は残せない。コースでも(しっかり)振るように意識はしているけど、やっぱり芯をとらえていないというか、ティショットもアイアンも少し開き気味に当たって、飛距離をロスしているのかな」と立て直しを急ぐ。
3月3日開幕の「HSBC女子世界チャンピオンズ」(シンガポール・セントーサGC)、翌週「ホンダ LPGAタイランド」(タイ・サイアムCC)と続くアジアシリーズまでは3週のオープンウィーク。「もちろん、この(フロリダでの)3週間に向けて準備してきたけど、まだ足りない部分があった。実際に試合をして、スイング中の課題も明白になった。そこをやっていくだけ」。表情を引き締め、拠点を置くオーランドへと戻る車に乗り込んだ。(フロリダ州フォートマイヤーズ/亀山泰宏)