2022年 ゲインブリッジLPGA

ガマンの末の“ミラクル” 畑岡奈紗を救った14mバーディ

2022/01/30 13:25
前半苦しんだが崩れなかった

◇米国女子◇ゲインブリッジLPGA at ボカリオ 3日目(29日)◇ボカリオGC (フロリダ州)◇6701yd(パー72)

ムービングサタデーの前半、畑岡奈紗はグリーン上でとことん苦しめられた。出だし1番(パー5)でいきなり3パットボギー。4番でバーディを奪い返した直後、グリーンを外した5番と6番(パー3)でも2、3mのパーパットを決められなかった。8番のパー5でも再びの3パット。3つスコアを落として折り返した。

強風で乾いたグリーンは一気にスピードがアップ。前日までは重かった分、ギャップを埋めるのもひと苦労だった。「順目の下りとかになると、カップに近づくにつれて弱まるどころか加速していくところもあったり。もともとグリーンが遅いので、そこの距離感に苦戦した。強風で(アドレスに入ったときに)フラフラしたような感じで打ってるみたいな部分もあった。思うようにパッティングができなかった」

強風で難度を増したグリーン。後半に“ご褒美”が待っていた

もがきながら気持ちを切らさなかったプレーが報われたのは、後半14番。13番(パー3)で久々のバーディを決めると、今度は14mの上って下る複雑なラインを走らせたバーディパットがカップに飛び込んだ。「追い風に乗っちゃったので、当たらなかったらって思うとあれですけど、ラッキーでしたね。ロングパットのミラクルもあった」と笑った。

首位とは6打差から最終日に爆発なるか

3バーディ、4ボギーの「73」で後退する形とはなったが、アンダーパーで回った選手が5人しかいなかったことを考えれば耐えた一日。「なかなかここまで風が吹くことはない。ズルズルいかなくて良かった。よく最後までできたかなと思います」と自らを労うように言った。(フロリダ州ボカラトン/亀山泰宏)

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