米国女子ツアー

世界ゴルフ殿堂「チャーリー・シフォード賞」の創設を発表 初代受賞者はレニー・パウエル

2021/11/17 14:00
1978年頃、トーナメントに出場したレニー・パウエル(Focus on Sport/Getty Images)

米フロリダ州に拠点を置く世界ゴルフ殿堂は15日、ゴルフ界の多様性を促進する「チャーリー・シフォード賞」の創設と、初代受賞者にレニー・パウエルが決定したことを発表した。

シフォードはゴルフ界の人種差別と闘ってきた、黒人初の米ツアーメンバー。創設を発表した11月15日はシフォードが2004年に世界殿堂入りした記念日だった。15年に92歳で亡くなった。

同賞は「忍耐力、自信、尊敬、適応力を通じて、シフォードの画期的な功績を体現した人物を称える」もの。受賞者のパウエルは、米国女子ツアー(LPGA)に参戦した2人目のアフリカ系アメリカ人で、1967年にプロ転向、80年に引退するまでツアーメンバーとして活躍。プロとして250以上のトーナメントに出場した。

父のウィリアム・パウエルは、1946年にアフリカ系アメリカ人による設計、建設、所有、運営としては米国初となるゴルフコース、クリアビューゴルフクラブ(オハイオ州)を設立したことで知られる。レニーは同GCのヘッドプロを務めた。2017年にPGAオブアメリカ殿堂入りし、現在75歳。

授賞式は2022年3月9日、タイガー・ウッズを含む4人の殿堂入り式典の一環として、フロリダ州ポンテベドラビーチのPGAツアー本拠地で開催される「ザ・プレーヤーズ選手権」期間中に行われる。