圧巻のイーグルフィニッシュ 笹生優花の1カ月ぶり実戦は4位
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 最終日(26日)◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
1カ月ぶりの実戦機会は試合勘を取り戻したり、新しいクラブに慣れたりと、コンディションを確かめる目的が色濃いはずだった。笹生優花は7月「AIG女子オープン」(全英女子)以来の出場試合で週末に続けて「65」をマーク。最終日は2イーグル(4バーディ、2ボギー)を決めて通算14アンダー、優勝した畑岡奈紗には2打差の4位に入った。
スタート時点ではトップと4打差。6番(パー3)でバーディを先行させ、2打目で5Wを握った7番(パー5)でイーグルを奪った。「風が吹くなかでどうやって良いプレーをするか」と慎重にホールを進めながら、後半は2度のバウンスバックを決めた。終盤17番(パー3)で奥から3mのフックラインを沈めてバーディ、18番(パー5)は残り213ydの2打目で5Wを振り切ると、高弾道のボールはピンそば1mに止まり喝さいを浴びた。
イーグルパットを沈めるフィニッシュに「このプレーで満足していないと本当に失礼なので。すごくいいプレーだったと思う」と笑顔がこぼれる。最終的には畑岡にも迫るポジションだったが、リーダーボードは「そんなに見たい気持ちもないから、見えたら、見えたで(構わない)。特に探してもいない」と、最後まで目の前の一打に神経を研ぎ澄ませた。
「全米女子オープン」優勝でツアーに加わってから約3カ月。「ゴルフは日々勉強だと思う。トップ選手の方たちと一緒に回って、それより幸せなものはない」と刺激的な日々を過ごしている。「そういう時間を大切にして、勉強できれば」。次週からはニュージャージー州での2連戦「ショップライトLPGAクラシックby Acer」、「ファウンダーズカップ」に出場。いつタイトルを掲げてもおかしくはない。(アーカンソー州ロジャース/桂川洋一)