2021年 マラソンクラシック

東京五輪へ弾み 畑岡奈紗4勝の軌跡

2021/07/12 07:29
笑顔でインタビューを受ける畑岡奈紗(左)。着実にキャリアを伸ばしている(Amy Lemus/NurPhoto via Getty Images)

◇米国女子◇マラソンクラシック by Dana 最終日(11日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6578yd(パー71)

最終日は悪天候で中止となり、3日目までに2位に6打差をつけていた畑岡奈紗が米ツアー4勝目を遂げた。東京五輪女子ゴルフ競技(8月4日~7日/埼玉・霞ヶ関CC)の日本代表としても注目が集まる22歳の勝利の軌跡を振り返った。

2018年6月 米ツアー初優勝

畑岡奈紗が米ツアー初優勝(写真は2018年ウォルマート NW アーカンソー選手権)

「ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G」(アーカンソー州)で首位タイから出て8バーディ、ボギーなしの「63」でプレー。通算21アンダーで米ツアー初優勝を遂げた。

19歳162日での初Vは日本勢として最年少。後続に6打差をつけ、大会レコードも更新した。17年から本格参戦し、33戦目での栄冠に「最後まで自分のプレーを貫けた。まだ夢の中にいる感じ」と振り返った。

2018年11月 4打差逆転で米ツアー2勝目

畑岡奈紗が日本開催の米ツアーを制した(写真は2018年TOTOジャパンクラシック)

滋賀県の瀬田ゴルフコース北コースで開催された「TOTOジャパンクラシック」で4打差を追ってスタート。7バーディ、2ボギーの「67」と伸ばし、通算14アンダーで逆転した。

大会としては7年ぶりの日本人優勝者。「最後まで緊張していたけど、勝てて良かった。強い気持ちでTOTOを勝ちたいと思っていたので、結果を出せてうれしいです。アメリカに行って成長した姿をギャラリーに見てもらいたかった」と話した。

2019年3月 4日間大会を初めて制して通算3勝目

祝福される畑岡奈紗(中央)(写真は2019年キア・クラシック)

「キア・クラシック」(カリフォルニア州)最終ラウンドで1打差を追ってスタートすると6バーディ、1ボギーの「67」でプレー。通算18アンダーで逆転し、ツアー3勝目を飾った。

過去の2勝はいずれも3日間大会で、4日間72ホールでの優勝は初めて。「試合が始まる前はこういう結果は想像できなかったけど、日に日にショットが安定し、パットも決勝ラウンドはすごく良かったので、そこだと思います。自分のプレーに徹することができた」と笑顔を見せた。

番外 プレーオフ惜敗編

笹生優花(左)に競り負けた畑岡奈紗(写真は21年全米女子オープン)

初優勝を果たした2018年6月「NW アーカンソー選手権」直後のメジャー「KPMG女子PGA選手権」(イリノイ州)では韓国のユ・ソヨンパク・ソンヒョンと並んで通算10アンダーでホールアウト。プレーオフ1ホール目(18番)で唯一バーディを逃した畑岡が最初に脱落した。

20年1月「ダイヤモンドリゾート」(フロリダ州)では日没順延で持ち越されたサドンデス形式のプレーオフが月曜日に6ホール目から再開。畑岡はギャビー・ロペス(メキシコ)に7 ホール目(再開2ホール目)で振り切られた。

21年6月のメジャー「全米女子オープン」(カリフォルニア州)では19歳・笹生優花と通算4アンダーで並んでプレーオフに。3ホール目で笹生がバーディを奪い競り負けて、夢のメジャー制覇とはならなかった。

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