米国女子ツアー

米女子ツアーで距離測定器を解禁へ 韓国の「ボイスキャディ」と契約

2021/06/09 13:40
5月の男子メジャー「全米プロ」では距離測定器が認められた(写真は練習ラウンドで使用する星野陸也)

米女子ツアー(LPGA)は8日、韓国に本社を置くボイスキャディ社と複数年契約を結んだことを発表した。同社は米女子と欧州女子(LET)両ツアーのレギュラー、下部の全選手にレーザー距離測定器「SL2」を提供。高低差の計測といったゴルフ規則で認めていない機能が制限され、試合で使うことができる。

5月「全米プロ」で選手・キャディが使用を許可された距離測定器は、同じく全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)が主催する2週後のメジャー「KPMG全米女子プロ」でも使用可能。米欧の女子下部ツアーではすでに2020年から導入していたが、「全米女子プロ」後は米欧の女子ツアーのほとんどの試合で距離測定器が解禁されるとしている。

2019年のゴルフルール改正に伴い、スロープレー防止の観点から規則4.3(1)をもとにして「距離や方向の情報」を得ることができるようになった。プロツアーでも練習ラウンドでは距離測定器の使用が日常的な光景となっていたものの、実際の試合ではルールの採用例が少なかった。

【ゴルフ規則:4.3a 認められる、禁止される用具の使用】(抜粋)
プレーヤーはラウンド中に自分のプレーを援助する用具を使用することができる。
(1)距離や方向の情報。
・認められる。
距離や方向に関する情報を得ること(例えば、距離計測機器やコンパス)。
・認められない。
高低差を計測すること。または、距離や方向の情報を解明すること(例えば、プレーヤーの球の位置に基づき、推奨されるプレーの線やクラブの選択に関する情報を得るために機器を使用すること)。