2021年 全米女子オープン

悲願のメジャー初制覇へ 畑岡奈紗「良い位置で最終日を迎えられるように」

2021/06/05 13:30
バーディーを決めて笑顔

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(4日)◇オリンピッククラブ(レイクコース) (カリフォルニア州)◇6457yd(パー71)

初のメジャー制覇に向けて、畑岡奈紗がリーダーボードを上がってきた。予選ラウンド2日目、畑岡は7バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「69」で通算1アンダーとし、首位の笹生優花とは5打差9位で週末に駒を進めた。

9番スタートの2日目は、空気も冷たく、薄い霧も立ち込めた午前スタート。11番で3パットのボギーとすると、ティショットを右ラフに入れた14番は2打目も右ラフに入れ、3打目はグリーンをこぼす4オン2パットのダブルボギー。「ラフからラフっていうのは一番やってはいけないミス。悪いショットが続いてしまった」と一時は3オーバーまでスコアを落とした。

だが、そこから盛り返せるのが、今の畑岡の調子と自信だ。「今日は上りのパットにつけることができたので、パットも思い切って打つことができた。ショットとパットのかみ合わせがすごく良かった」と、以降の10ホールで3連続を含む6バーディ(2ボギー)を奪い返した。

フェアウェイからの2打目

それでも「(ショットは)まだ3割くらい。だいぶ良くはなっているけれど、自分の良いときに比べるとまったくです」と、求めるレベルはまだ高い。「(握りを変えて良くなったグリップは)意識はしているけど、ガチッと決まっている感じはなくて、コースではやりきれていないですね」

目指すレベルに際限はないとしても、4日間を一番少ないストロークで回れば優勝できる。「目標は10アンダーにしていたけど、ティショットがうまくいってかみ合えば、全然出ない状況ではないと思う」と自信も見せる。これまで、海外メジャーでのトップ10入りは計4度。「上との差もそんなに開いていないので、良い位置で最終日を迎えられるように頑張りたいです」と、目指すは悲願のメジャー制覇だ。(カリフォルニア州サンフランシスコ/今岡涼太)

2021年 全米女子オープン