2021年 ロッテ選手権

ハワイの水が合っている? 笹生優花が米ツアー初Vへ首位ターン

2021/04/16 14:19
16番でロングパットを沈めて笑みがこぼれた笹生優花(撮影/田邉安啓)

◇米国女子◇ロッテ選手権 2日目(15日)◇カポレイGC (ハワイ州)◇6563yd(パー72)

笹生優花が9バーディ、1ボギーで2日連続となる「64」をマークし、通算16アンダー単独首位で週末を迎える。

「コースコンディションも難しかったので、ボチボチかな」。3番で20m、後半16番(パー3)でも15mほどの超ロングパットを沈めるなど、ロングゲームに加えてグリーン上で冴えた。父・正和さんは「スピードは違うけど、グリーンの芝質がフィリピンのマニラGCに近いからやりやすさはあるかもしれない」と話し、フィリピン生まれの笹生ならではのルーツも好スコアを後押ししていると分析する。

人生初のハワイには前週から入って調整してきた。日本ツアーでは初めて経験するコースで連戦となっていたこともあり、今回はじっくりと時間をかけて準備できたことも大きい。

笹生優花はハワイでも変わらぬスタイルを貫く(撮影/田邉安啓)

後半14番(パー5)では1Wショットを豪快に飛ばした。2オンしてイーグルチャンスかというロングアイアンでの第2打はわずかに1ydほど届かず、花道を転がり落ちてパーにとどまった。まだまだ伸ばせる余地のあるプレーにも「全部獲りたいとなると、欲張りになっちゃう。それで終わったからしょうがない、また明日という感じです」。過去を悔やむ時間があるなら、目の前のことに視線を向ける。

「泳げないから、遠くで見るのはいいけど、一人で海の近くまで行くのはムリ」。南国のビーチには心を動かされない一方で「泊まっているホテルのパンケーキがすごくおいしかった」。あどけない笑顔ものぞかせる19歳は「いつも通り楽しんで、マイペースでゴルフをしたい」と自然体で優勝争いの先頭に立つ。(ハワイ州カポレイ/亀山泰宏)

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