2021年 キア・クラシック

大記録へ朴仁妃が“マジック4” メジャー前哨戦で完勝

2021/03/29 15:50
自身の今季初戦で、余裕すら感じさせる圧勝劇を見せた朴仁妃

◇米国女子◇キア・クラシック 最終日(28日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

母国・韓国の冬は寒い。気温マイナス20℃でツアートーナメントが行われるわけもないから、朴仁妃はオフの間、1カ月ほどクラブを握らなかった。メジャー前週の今大会を今季初戦と定め、2週間前にラスベガスに入って本格的な調整を始めたばかりだった。

それでも初日単独首位で飛び出し、影も踏ませぬ完勝。この日は後半12、13番と連続ボギーをたたいたが、1オン可能なセッティングとなったパー4の16番で12mを沈めるイーグルを奪って帳消しに。最終18番で3パットボギーをたたいてもスタート時と同じ5打差で逃げ切り、「3カ月ぶりくらいの試合だったけど、信じられないくらい良いプレーができた」と喜んだ。

ツアー通算21勝目。韓国女子ゴルフ隆盛の礎を築いた朴セリが誇る同国最多25勝が見えてきた。「彼女が全ての始まりだったと言っても過言ではない。その足跡をたどるようなことができるのは、とても光栄」と話す一方で「誰かの記録を破るためにゴルフをしているわけじゃない」とも。

レジェンドだけど無礼講。仲間たちがシャンパンファイトで祝福した

何よりのモチベーションは、2016年リオ大会で金メダルを獲得したオリンピックの舞台で再び輝くことだという。

今夏に予定する東京五輪を前に、まずは「ANAインスピレーション」(4月1日~/カリフォルニア州ミッションヒルズGC)からメジャーの戦いが始まる。2013年には「ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G」を制した勢いのまま、翌週「全米女子オープン」も勝って63年ぶりのメジャー3連勝を達成した。

「来週がとても楽しみ。いますぐにでも(18番グリーン脇の優勝者が飛び込む)池へ飛び込んで、体を洗いたいわ」。仲間たちのシャンパンファイトの祝福に感謝しつつ笑わせた。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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