米国女子ツアー

ミッシェル・ウィが元ニューヨーク市長の性的発言に不快感

2021/02/21 08:15
2014年「全米女子オープン」を制し、独特のパッティングスタイルへの批判に結果で返したミッシェル・ウィ。思わぬ形で話題に上った

米女子ツアー5勝のミッシェル・ウィが19日、元ニューヨーク市長の発言に不快感を示した。過去のプロアマ戦でウィのスカートから下着が見えていたと冗談めかして明かしたルドルフ・ジュリアーニ氏を、自身のツイッター(@MichelleWieWest)で「非常に不適切な話で嫌な思いがする」と非難した。

ジュリアーニ氏は18日にゲストとして招かれた番組で、前日に肺がんで死去したラジオパーソナリティのラッシュ・リンボー氏との思い出話について聞かれ、数年前のチャリティ試合で、ウィと同組で回ったラウンドについて語った。

プレー中、パパラッチが集まったことに不平を言ったリンボー氏にジュリアーニ氏は返答。「ミッシェル・ウィはゴージャスで6フィートもあり(スタイルが良く)、変わったパッティングのアドレスをしていた。身体を曲げると下着が見えて、報道陣は大騒ぎ。『だから(撮影対象は)私でも、あなたでもない』と告げた」という。

ウィは声明で「かの人物が覚えておくべきは、私があの日『64』をマークして男性ゴルファーたちを負かし、勝利に導いた事実だった」と振り返り、「彼がそういう対象として私を見て、一日中、後ろで下着に言及しながら、(表向きは)私のプレーを褒め、笑いかけていたかと思うと身震いがする」と性的な意味がこもった標的にされたことに不満を述べた。

当時のウィはパッティング時に両足を大きく開き、体を屈曲させて上半身が地面と平行になるような独特なフォームを考案し、実践していた。

「議論されるべきことは、優れたスキルを持つ女性がどうプレーするかであり、何を着て、どう見られるかではない。私のパッティングスタンスは6年前、パットの数字を向上させるためにデザインしたもの(その年に全米女子オープンで勝つこともできた ※2014年)。スカートに視線を集めるためのものではない!」と、女性アスリートの尊厳を強調しながらさらに反論した。

ジュリアーニ氏は近年、ドナルド・トランプ前大統領の顧問弁護士および側近としても注目され、1月の連邦議会議事堂への乱入事件についての関与を疑われた。また、リンボー氏は保守派のトランプ氏支持者としても知られていた。