2020年 全米女子オープン

「一日じゅうニュートラル」同組アマチュアのシブコ評

2020/12/13 13:15
アマチュアのケイトリン・パップ(手前)が見た渋野の印象は…

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 3日目(12日)◇チャンピオンズGCサイプレスクリークコース(テキサス州)◇6731yd(パー71)

渋野日向子と最終組で4打差3位から出たアマチュアのケイトリン・パップは「74」とスコアを落としたが、通算イーブンパーの5位で上位に踏みとどまった。単独トップを守った渋野と同じ22歳で、幼少時に日本で暮らしたこともある。話す機会はなかったというが、「彼女(渋野)の態度は素晴らしかった」と印象を口にした。

通算アンダーパーはわずか4人となったムービングデー。パップは「忍耐力が必要だった」とイーブンパーで持ちこたえた。ギャラリーは不在だが、テキサスが地元で、コースに隣接する民家から声援も受けた。

カメラもついて回るメジャー覇者との最終組でのプレーに「ファンがいないことを考えると、うれしい驚き」と振り返り、渋野から学ぶこともあった。「彼女は一日じゅう、本当にニュートラルで、ホールごとに気が高ぶったり、沈んだりすることがない。それが最も感銘を受けたこと」と話した。

米海軍勤務の父親の関係で、当時5歳だった2003年から4年間、沖縄に住んだことがある。クラブを手にしたのはその頃。日本語は「いくつか言葉は覚えている」といい、高校時代には「トヨタジュニアワールドカップ」に2度出場した経験も。渋野とは「日本について少し話をしたいと思ったが、できなかった」と、難度が高くなったこの日は自分のゴルフに集中した。

「全米女子オープン」の思い出は「テレビで最初に見た」2010年大会のポーラ・クリーマーの優勝。トップを4打差で追う最終日は、53年ぶりのアマチュア優勝をかけてテレビの前の主役を目指す。

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