「コース滞在を最小限に」大気汚染で米女子ツアーが異例の要請
2020/09/18 12:50
◇米国女子◇キャンビア ポートランドクラシック 事前情報(17日)◇コロンビアエッジウォーターCC (オレゴン州)◇6478yd(パー72)
米国西部で発生した山火事の影響で大気汚染が懸念されている大会は17日、選手・関係者に異例の通達を行った。この日の朝、「空気の質を考慮し、コースでの滞在は極力、最小限にするよう要請します」とアナウンス。今週初めから欠場者も出る中、日本勢は渋野日向子、河本結ら5人が出場を予定している。
4日間の開催を予定していた大会はすでに3日間54ホールに短縮し、開幕を18日(金)に1日遅らせた。オレゴン州最大の都市ポートランドの上空は依然として灰や煙に覆われ、普段よりもコースの視界が悪く、全体が黄ばんで見える時間帯もある。
ティオフを翌日に控えたこの日は早朝からコースが閉鎖され、午前11時からコースチェックが可能になった。それでもツアーは各選手の練習を、4時間以内を目安に設定した。
渋野日向子「煙の印象しかない」 河本結「今年は災難が続く」
前日とこの日に9ホールずつラウンドしたという渋野は中継局WOWOWのインタビューに「(現地に)来てから、ずっと煙の印象しかない。ゴルフ場にも入れなくて、近くの室内練習場が1時間だけ使用できるので1日だけ行った。それ以外は家の中でぐーたらしていた」と話した。
河本はマネジメント会社を通じ「外に出て練習できないような大気汚染。体調を崩している選手、咳をしている選手もいた。コースに行けないというのは初めて。今年は災難が続いている」と語った。
前日までに過去2勝のブルック・ヘンダーソン(カナダ)のほか、畑岡奈紗、レキシー・トンプソンがエントリーを取り消した。