2020年 ASIスコットランド女子オープン

「詰められない差じゃない」畑岡奈紗は全英前のビッグスコアに闘志

2020/08/16 06:14
畑岡奈紗は首位と6打差で3日目を終えた(David Cannon/Getty Images)

◇米国女子◇ASIスコットランド女子オープン 3日目(15日)◇ルネッサンスクラブ (スコットランド)◇6453yd(パー71)

「まだまだ詰められない差じゃない」。4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」でムービングデーを終え、通算1アンダー11位とした畑岡奈紗は首位との6打差に意識を向けた。

7番(パー5)までに2バーディを先行させたが、9番(パー3)で「あれはミス」と悔やむ一打が出た。「もっと左に打つイメージだったけど、当たりが薄かった」というアイアンショットは右エッジから4ydとシビアな位置に切られたピンに向かって真っすぐ飛び、避けたかったショートサイドのバンカーへ転がり落ちた。このホールでは初日に続くダブルボギーで貯金を吐き出した。

10番でバーディを奪い返し、続く11番では3打目のバンカーショットがグリーンを挟んで反対側までこぼれたものの、パターでピンに当ててねじ込むミラクルパーセーブ。「ボギーでいいかなと思っていたけど、長いのが入ってくれてラッキーだった」と笑顔で振り返るビッグプレーだった。

最終18番はグリーン手前のフェアウェイからアプローチが大きくピンをオーバーし、ボギーフィニッシュ。「フェアウェイの下も砂っぽいので、(クラブを)きれいに入れないと距離感を合わせるのも難しい。ヒットさせることに頭がいっている分、30ydとか40ydの微妙な距離でまだいいイメージが湧かない」と話し、英国特有のリンクスコースでのプレーを研ぎ澄ませている段階にある。

「ショットもパットも安定させて、来週にもつながるようなプレーができれば」。逆転を目指す最終日の一打一打は、次週のメジャー「AIG女子オープン」(全英女子)にも通じる貴重な積み重ねとなる。

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