2020年 LPGAドライブオン選手権

自己最高4位の河本結「優勝は意識していた」同州開催の2連戦目へ

2020/08/03 11:31
河本結は自己最高4位(Patrick Smith/Getty Images)

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 最終日(2日)◇インバネスクラブ (オハイオ州)◇6852yd(パー72)

米ツアー本格参戦4試合目で「優勝」を意識した河本結。「ここで優勝争いをしたのは自信になる。ただ優勝するには精神力、技術力、経験をもっと上げていかないと」と自己最高4位に充実感と悔しさが入り混じった。

最終組の一つ前の組から2打リードする首位の背中を追った。「朝イチから難しいアプローチが入って運がいいなと思っていた」と高く浮かせた寄せがカップに吸い込まれ、絶好の出だし2連続バーディ。雨風が強かった序盤にトップに並んだ。

新型コロナウイルス感染拡大による5カ月の中断後の再開初戦は関係者の人数が絞られ、順位を表示する電光掲示板がなかった。「優勝はすごく意識していたけど自分のプレーに徹することが優勝への近道だと思っていた。(順位はわからなかったが)一打一打にフォーカスできていた」。第1打をバンカーに入れた6番で4オン2パットのダブルボギーを喫したが、9番でショットを絡めてバーディ。逆転圏内の3打差でバックナインに持ち込んだ。

流れを止めたのは、バーディ直後の12番(パー3/155yd)。9Iでの第1打をバンカーに入れるボギーに「流れをつかむホールでああいうショットが出た。1個のミスが流れを悪くしてもったいない。もっと練習するべき」と悔やんだ。

優勝したダニエル・カンとは4打差ついたが、1月「ゲインブリッジLPGA at ボカ・リオ」の8位を上回る成績。前回の渡米の際に日本との芝質の違いを感じ、今回は微調整を加えた8種類のウェッジを持ち込んで環境への適応にも準備を整えた。過去6回、男子メジャーの舞台になった難コースでアンダーパーは5人、3日間オーバーパーをたたかなかったのは河本を含め3人だけだった。

「タフなコンディションだったけど、(中断中に)自分が準備してきたことが間違いじゃないと思えた。コンスタントに優勝争いをして、優勝できるように頑張りたい。またリフレッシュして良いフィーリングで迎えられるように」と今大会と同じ州のハイランドメドウズGCで開催する次戦「マラソンクラシック by Dana」を見据えた。

2020年 LPGAドライブオン選手権