美香は4位フィニッシュ、米ツアー初勝利はならず
2009/05/25 10:30
通算17アンダーの首位タイで「LPGAコーニングクラシック」最終日を迎えた宮里美香は、3バーディ、1ボギーとスコアを伸ばしたもののヤニ・ツェン(台湾)に逆転優勝を許し、通算19アンダーの4位タイで終えた。ルーキーイヤーで初勝利の快挙を逃したものの、最後まで優勝争いを演じる大健闘を見せた。
日本ツアーでも一度しか経験したことのない最終日、最終組。「こんなに緊張したのは久しぶりでした。今年になって初めてかも。だって、私がスタートする時には、朝の練習場に誰もいないじゃないですか…」。スタート前から独特の雰囲気に呑まれ気味だった美香は、出だしの1番で50センチのパーパットがカップに蹴られ、3パットのボギー。それでも「4番、5番ぐらいでやっと落ち着いてきた」と、7番パー3ではピン右1.5メートルにつけてバーディ。さらに9番パー4では、グリーン奥ラフから残り15ヤードの3打目を直接カップに捻じ込むチップインバーディ。「本当に嬉しくて、泣きそうでした」と、極度の緊張の中でギャラリーを沸かせ続けた。
最終的には僅か2打差及ばず「やっぱり悔しいですね」と振り返る美香だが、「4日間アンダーで回れたし、最終日も2アンダーで回れました。すごいいい経験をさせてもらいました」と、優勝争いでしか得られない貴重な経験から多くのことを学んだ様子。初勝利に関しても「遠くはないと思うし、一歩は踏めたかな」と、確固たる自信を植え付けたようだ。