笹生優花 フィリピン勢一番手 東京五輪「出られればうれしい」
◇米国女子◇ISPS HANDA オーストラリア女子オープン 最終日(16日)◇ロイヤルアデレードGC(オーストラリア)◇6689yd(パー73)
昨年日本ツアーのプロテストに合格した18歳の笹生優花は、39位から出た最終日を3バーディ、2ボギーの「72」で回り、通算4アンダー25位でプロデビュー2戦目を終えた。3番でバーディを先行、後半14番まで3つスコアを伸ばしたが、パー3の16番で落とし、バンカーにつかまった最終18番でボギーフィニッシュ。「最後は惜しいパットでいいふうには終われなかったが、いい経験ができました」と振り返った。
日本人の父とフィリピン人の母を持ち、2つの国籍を持つ。日本で生活したのは4歳から小学2年まで。「フィリピンはすごく環境が良くてゴルフを始めた(8歳)ころからずっとフィリピン」と拠点をフィリピンに置く。流暢な日本語を話すが、自宅では英語かタガログ語を使うという。
昨年、日本のプロテストに合格し、進学予定だった米ジョージア大へは進まず、プロの道を選択した。オーストラリアでの米ツアー2試合に推薦で出場。プロデビュー戦となった前週の「ISPS HANDA ヴィックオープン」は予選落ちだったが、「先週の経験は生かせたと思うので良かった。プロの初試合でここまでできたのは次の試合に向けて自信になる」と話した。
フィリピン勢では、同じくオーストラリアでの2戦に出場したドッティー・アルディナと2020年東京五輪出場権を争う。今大会前までの世界ランキングは笹生が287位でドッティーが289位。五輪ランキングは笹生がフィリピン勢一番手につける。
「何かの試合のためにがんばるというのが、私にはなくて、ゴルフは毎週毎週あるので、調子を崩さず、長くプレーするというのがゴール」といい、特にオリンピックのため、という意識はないが、「出られればうれしい」と笑う。
次戦は3月の日本ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。平均飛距離250~260ydで「飛ぶ方だと思うので、そこは生かしていきたい」という飛ばしを武器に「ゴルフは好きでやっているので、楽しく、自分の納得いくプレーをしたい」と今後の目標を掲げた。