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練習量を減らした鈴木愛 “寛容さ”を武器に米ツアー制覇へ

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 2日目(9日)◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659yd(パー72)

笑顔の多さは、スコアが良いからだけではない。鈴木愛は7バーディ、ノーボギーの「65」で通算12アンダーとして、2位に3打差をつける単独首位。2週連続優勝と今季6勝目、初めての米ツアー制覇を視界にとらえたが、「気楽にゴルフができている」といつも以上に穏やかだ。

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左手のけがによる4週間の休みを挟んで、今大会が復帰3戦目。寒さや、薄くなった芝によるけがへの影響を考慮して、練習量はいつもの3分の1程度に減らしている。「いままでは、これだけ練習しているのになんでこんなショットしかできないの?とか考えていたけれど、いまは逆に練習をしていないから自分に期待をしていない。無理をしなくなりました」と自分自身に寛容に接している。練習量は少なくなったが、調子は「むしろ、いまの方がいいかも(笑)」と相乗効果を生んでいる。

技術の高さは健在だ。この日は4つのパー5のうち、3ホールでグリーン奥にピンが切られた。奥から手前に向かって傾斜するグリーンで、ピンを攻めてこぼすと、チャンスが一転ピンチになる。鈴木は「フルショットせずにコントロールショットができる距離に置いて、手前から“チョン、チョン、キュ”って止まるようなショットを打ちました」と、6番と18番の3打目を、(58度ではなく)あえて54度のウェッジで軽めに打ち、それぞれ50センチ以内につけてタップインバーディとした。

鈴木にとって、逃げ切りは勝ちパターンだ。2018年以降では、最終日を首位で迎えると8戦6勝(勝率75%)。それでも「日本ツアーではないので…」と警戒は怠らない。「速報で見ているだけだけど、米ツアーだと最終日に3アンダー以上伸ばさないと勝てない。自分が5、6アンダー出さないと優勝には届かないと思うので、その目標に向けて伸ばしたい」

勝てば、米ツアーや東京五輪出場も見えてくるが、まだ意識はそこまで向いていない。「とにかく今週は世界ランキングを上げて終わりたい。あすはゼロからスタートする気持ちでプレーします」と、無欲でラスト18ホールへと挑む。(滋賀県大津市/今岡涼太)

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