1Wの恩返し?葭葉ルミは新人プロから「流れが来てます」
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 初日(8日)◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6659yd(パー72)
初日を2アンダー18位タイで終えた葭葉ルミだが、ホールアウト後の練習グリーンでの話題は、もっぱらこの日が最終日だったプロテストのこと。「石川怜奈って知ってます?あの子、めっちゃ面白いんですよ」と、晴れて新人プロとなった一人を熱烈にプッシュしてきた。
葭葉が石川と出会ったのは、今年9月の「日本女子プロゴルフ選手権」でのこと。開催コースのチェリーヒルズGCで研修生をしていた石川が、たまたま葭葉のキャディになった。背も高く、肉付きのよい恵まれた体型と明るい性格。「どんなゴルフをするか気になるじゃないですか?」と、葭葉は石川を近くのゴルフ練習場に誘ったという。
当時、1Wの飛距離があまり出ていなかったという石川に、葭葉が使っていたロッディオ Type-Mの1Wを打たせてみると、会心の当たりを連発。「やっぱりいいの使ってる~」と喜ぶ石川に、自身のおさがりの1Wをあげたという。それが、プロテストの2次予選が始まる10日ほど前。最終プロテストでも、その1Wを使っていることが確認できた。
その最終プロテストでは、初日に1オーバーと出遅れたが、2日目に7アンダー「65」で通算6アンダーに急浮上。すると、夜に石川から「守っていいですか?」と連絡が来たという。葭葉と古賀和彦コーチからの「守ってんじゃねーよ!!」というツッコミに奮起したかは定かではないが、石川は「71」「76」と残り2日もなんとか圏内に残って見事に合格。葭葉も我がことのように喜んでいた。
良い運気は葭葉にも好影響を及ぼしたのか。この日は7番で左サイドのOBゾーンに打ち込んだが、セカンド地点に行ってみると、球は林から斜面を転がり落ちてきてセーフだったのだとか。「石川(怜奈)から流れが来てますね」と、首位と3打差の好発進に葭葉も上機嫌だった。(滋賀県大津市/今岡涼太)