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<石川遼が披露する3メートルのパットの心得>

2014/07/07 07:47

3メートルのパット。いわゆる「入れごろ、外しごろ」の距離です。これがもっと長い距離なら入れば「ラッキー!」だし、入らなくても「2パットでOK」と思えるものですが、入る可能性が大きいだけに、「入れなきゃならない」というプレッシャーを感じながら打たなくてはならない距離でもあります。そんな緊張感を何とかしたい、と思っているのはプロゴルファーばかりではありません。小学生のジュニアゴルファーにとっても切実な問題なのです。

石川遼がジュニアゴルファーを集めて行っているジュニアクリニックで、小学生の女の子からこんな質問が出ました。

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「3メートルのパットを外してしまいます。どうしたら入れられるようになるんですか?」

まず先生役の石川遼はこんな問いかけをジュニアたちにしました。

「世界で一番レベルが高いと言われているPGAツアーの選手たちが50パーセントの確率で入れられるパットの距離は何メートルだと思う?」

ジュニアたちは口々に、「5メートル」「2メートル」「3メートル」と声を上げます。

「みんな勘がいいね。統計による平均値は2.1メートル。正確には7フィートなんだけど、世界で一番レベルが高い人たちでも、あんまり入っていないんだよ。だから3メートルになったら10球打って、3球ぐらいしか入らない感じもするので、入らなくてもガッカリしないほうがいいよ」。

とは言っても、やはり3メートルは何とか入れたい距離です。それをなぜ外してしまうのか、石川遼が説明します。

「入れようと思って、ストロークの途中で『入れっ!』と思うと軌道が狂っちゃうものなんです」。

気持ちを入れたとたんに、体の動きもそれに釣られて動いてしまうということのようです。ではどうしたらいいのでしょうか?

「だから、しっかりラインを読んで、カップの右端だと思ったら、そこにちゃんとフェースを向ける。ここへ打って入らなかったら『しょうがないじゃん』と、そう思って僕は打っています。そうすると入っても、入らなくても、気持ちが変わらないんです」。

ゴルフはメンタルが支配するスポーツです。一喜一憂は禁物ということでしょう。さらに石川遼は「優勝が懸かった最後のホールは別だけど」と前置きしてこう言います。

「入れなきゃダメって思ったら、入らなかったら『ガックン』ってなってしまう。入れば『ヨシッ!』となるけど、『ガックン』となると次のホールのドライバーをチョロっちゃったりするから、それが一番もったいないでしょ。パターは、そのホールで最後に使うクラブだから、パターが終わったら、次はドライバーか、パー3ならアイアンとかになります。そのために、あんまり入る、入らないで『ヨシッ!』とか『ガックン』とか、それを5番とか6番とか試合の途中でやっていたら気持ちが疲れちゃいますからね」。

このクリニックに集まったのは70台も出すほどのトップクラスのジュニアたちだけに石川の説明はきっと参考になったはずです。ちなみに石川のPGAツアーでの5~10フィート(1.5~3メートル)のパットが入る確率は55.51パーセントです。たかが3メートル。されど3メートル。無心に打てるように心がけたいものです。

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