ツアープレーヤーたちの失態<立山光広>
もう、済んでしまったことだから話しても良いだろう。立山光広は、先々週の「日本オープン」に出場できなかった。権利があるにもかかわらず、だ。確かに、財団法人日本ゴルフ協会(JGA)が主催する同オープンは、普段日本ゴルフツアー機構(JGTO)が主管するツアーと違い、カテゴリーが異なる。シード選手でも出番が得られないこともある狭き門だが、賞金ランク上位の立山にはれっきとした出場権があった。
では、なぜ出られなかったかというと、単純な本人のうっかりミス。JGTO主管のトーナメントのエントリー締め切りは、各大会の7週間前にエントリーを発送し、大会の前週月曜日の午後5時までに出欠を知らせればいい。しかし、JGA競技の同オープンの締め切りは、7週間前。つまり、8月24日の午後5時までに提出しなければならず、立山はこれに出しそびれた、というわけなのだ。
プロ12年目。もちろん、これが初出場ではない。エントリー時期が違うことは、百も承知だったのだが…。
「俺、うっかりしててさあ…」。
その年の日本一を決めるビッグタイトル。しかも優勝賞金は4000万円。さらに5年間のシード権までついてくるというおまけつきだったのに…。稼ぎ損ねて、がっかりだ。
これぞ、昨年の「アコムインターナショナル」のパー3で19を叩くワースト記録を打ち立てたとき以上の痛手!?
しかも、満を持して出場した翌週の「ブリヂストンオープン」は、2日目に手首痛のため棄権。自分の不手際で、思いがけずスケジュールが空いてしまった前週の1週間。
「せっかくだから家族サービス」と、子供たちとテニスに興じたのがたたったのだろうか。それは、1回で挫折したビリーズブートキャンプよりも思いのほかハードで、良いトレーニングになったはずだったのだが…。
せめて、これから秋のビッグトーナメントで埋め合わせがしたい。昨年、2年連続で優勝争いを繰り広げた得意の「三井住友VISA太平洋マスターズ」も控えている。終盤に「がっぽり稼ぐ!」と張り切っている。