アマ・その他ツアー

ツアープレーヤーたちのマイブーム

2008/10/20 12:20
お笑いにドップリはまっている片山晋呉と宮里優作。2人の周辺では、いつもギャグが飛び交っている

男子ツアーにお笑いブームが吹き荒れている。最近、さかんに飛び交うのが「違うか!」というフレーズ。人気コンビの「ものいい」がネタの最後に叫ぶそのフレーズは、ラウンド中も重宝し、夫婦揃ってお笑いファンの宮里優作は、あきらかに左からの風のシチュエーションで、「ここは右からの風…違うか!」と、専属キャディの高橋大輔さんに嬉しそうに叫ぶのだ。

「優作さんは、本当に好きでねえ」と、高橋さん。なんでも遠征中は、紗千恵夫人が朝刊のテレビ欄をチェック。お笑いの特番あるときなど、嬉しそうにメールしてきて「今日、○チャンネルで○時からだよ」とわざわざ知らせてくるマメさという。そんな優作の目下のお気に入りは先の「ものいい」のほかに、たとえば「ヤフー」を「ヤホー」などとわざと言い間違えて笑いを取る「ナイツ」というコンビが一押しで、「最高にイケてますよ」と、大絶賛。そのほか、ズレ漫才とも評される「オードリー」。特にボケ役の春日敏彰さんが大好きだそうで、不自然に胸を張り「オイっ」と、その口調を真似した様子はほんとうにそっくりだった…!?

夜は宿でお笑い番組に興じ、そうやって日々過酷な転戦の息抜きをしているそうだ。優作のほかにも今季ツアー2勝目をあげた武藤俊憲などなど、いま旬な選手たちがみなこぞってお笑いファン。中でもいちばんどっぷりと浸かっているのが片山晋呉だろう。優作よりもさらに熱心で、お笑い番組はすべて携帯電話で録画予約するほど。ラウンド中のみならず、記者会見にも研究に研究を重ねたネタを連発する心酔ぶりだ。

その日のショットの状態を語りながらも人気のフレーズが飛び出す。「右へ行ったり、左へ行ったり…ラジバンダリ!!」。「ラジバンダリ」とは人気コンビ「ダブルダッチ」のネタで、西井隆詞さん扮する日本に出稼ぎにきた外国人女性「ラジバンダリ」が、「○○したり、○○したり…」という会話の最後に自分を指して言うギャグだ。先の「ものいい」も大好きで、会話の合間にわざととんちんかんなことを言って「…違うか!」と大笑い。“ひとりボケ突っ込み”で、ご満悦だ。

そしていま一番のお気に入りは「ザ・パンチ」。パンチパーマに薄紫のテロテロシャツ、濃い紫色の太パンツという時代錯誤(?)な出で立ちながら、超ナルシストのパンチ浜崎さんの勘違いぶりに、相方のノーパンチ松尾さんがたとえば「お願い~、便座上げたまま便器に座ってぇ~」とか「もう、星になってぇ~」などと、嘆き節で突っ込むネタが大人気のお笑いコンビだ。中でも片山が好きなフレーズは「イガグリ食べてぇ~」だそうで、「あれ、さいっこ~だよっ!」と会見中にもかかわらず、まるでそこにテレビがあるかのように腹を抱えた。

永久シードがかかる25勝目まであと1勝と迫りながら、5月の日本プロのあと足踏みが続き、朝は決まって「25」分に目が覚めるなど「25という数字にうなされている」と明かしたが、まさに笑う門には福来たる。とうとう先週の日本オープンでの偉業達成は、実はお笑い番組のおかげもあったりして…!?