LIVゴルフ存続の危機か サウジアラビア政府系ファンドが支援打ち切りの報道
創設5季目を迎えるLIVゴルフに不穏な空気が漂っている。英フィナンシャルタイムズが15日、サウジアラビア政府系ファンドPIFがリーグの支援を打ち切る寸前にあると報じた。現実となれば、LIVは立ち上げからサポートを受けてきた最大の資金源を失うことになる。
PIFが新たな5カ年投資戦略を発表した際(15日)に協議が行われたという。支出の優先順位が見直され、重点分野を絞り込む戦略が練られた。米イランの対立など不安要素もある中、巨額の資金を必要とするLIVへの支援継続を再検討したと見られる。
今季13試合が予定されるLIVでは各大会に賞金総額3000万ドル(約47億6000万円)がかかる。超高額大会の運営で利益を生むことは容易ではなく、同社の英国法人は2024年に約5億ドル(約800億円)の損失を出したとされる。
LIVは2022年の立ち上げから数々の大物選手と高額契約を結び、PGAツアーからフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボーらを招き入れてきた。しかし、23年末のジョン・ラーム(スペイン)を最後にスター選手との契約は途絶え、今年1月にはブルックス・ケプカがPGAツアーに復帰。パトリック・リードも離脱するなど、これまでにない足並みの乱れが現れ始めている。PGAツアーとの対立構造も解消し切れていない。
16日に開幕する「メキシコシティ」での会見に登場したセルヒオ・ガルシア(スペイン)は報道の件を聞かれ、「正直なところ、そんな話は聞いてない。それはヤシル(PIFの総裁)が年初に話していたことと違う」と話した。
そんな中、米ゴルフチャンネルは、LIVゴルフCEOのスコット・オニール氏がリーグの将来についての一連の報道は「誤り」と選手や関係者に伝えたと報じた。オニール氏は選手らと面会し、ツアーは「年末まで100%資金が確保されている」と語った。また、オニール氏は前週のメジャー「マスターズ」で関係者に対し、2032年までLIVが資金を確保している旨を明かしていたという。
LIVゴルフの行く末は果たして。早ければ現地時間の木曜日にも正式な発表がされる可能性がある、とフィナンシャルタイムズは報じた。