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佐藤信人の視点 勝者と敗者

ウィークポイントは克服するべきか?見すごすべきか?【佐藤信人の視点】

「トップ杯東海クラシック」は、最終日に単独首位からスタートしたショーン・ノリス選手(南アフリカ)が、昨年11月の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」以来の優勝を果たし、ツアー通算4勝目を飾りました。

一時は秋吉翔太選手に首位を明け渡し、追う立場に変わったノリス選手。1打差を追う彼が15番(パー5)でロングパットをねじ込んで首位に並び、迎えた18番(パー4)でパーを獲れば優勝という最終局面でした。ピンまで残り10m以上のグリーンエッジからの3打目で、クラブ選択に悩む長い距離にもかかわらず、迷わずパターを握りました。

ノリス選手はグリーンエッジなら、必ずと言っても良いほどパターを選びます。バンカー越えや長いラフでない限り、ほとんどがパター。考えられる理由は2つ。ひとつはパッティングでの距離感が絶妙であること。もうひとつは、ウェッジでのアプローチが大の苦手ということです。

彼が日本ツアーに本格参戦したのは2016年。当時からパターを頻繁に使う選手だなという印象をもっていましたが、昨季の「リカバリー率」で年間7位に入ったのを見て、欠点を克服したものと思っていました。その後、それがすべてパターでのリカバリーということを知り、ウェッジを抜かずにこれほどの成績を残したことに驚かされました。

ウィークポイントは、世界のトッププロでもひとつふたつ持っていることは珍しくありません。ヘンリック・ステンソン選手(スウェーデン)が苦手なドライバーショットを避け、3番ウッドを多用することは有名です。彼らのような潔い判断は、ゴルフの上級者になればなるほど難しい思考法だと考えます。

それはツアープロや競技ゴルファーレベルの人ほど、課題を埋めるための練習に長時間を費やし、自分を追いこむからです。そこまでの経験を踏まえると、試合中に練習した成果を出そうとするのが一般的な考え方。ノリス選手がウェッジの練習をしていないわけではありません。しかし、大事な場面でこのような判断ができるのは、気持ちに整理をつけた結果の思考法だと思うのです。

ウィークポイントとの付きあい方は人それぞれ。徹底的にこだわる選手もいれば、ノリス選手のように最初から見すごして他の策を立てる選手もいる――。どちらが正しいか間違っているかは断言できませんが、今大会に限っては彼の思考法が誰よりも勝ったことだけは確かです。(解説・佐藤信人

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佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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