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2位発進の渡辺司 胸に誓う「必勝」の野望

静岡県にある裾野カンツリー倶楽部で開幕した国内シニア第6戦「ファンケルクラシック」の初日、渡辺司が5アンダーの「67」をマークして、グレゴリー・マイヤー(米国)と並び、1打差2位につける好スタートを切った。

「ノーボギーでラウンドできたのは良かった」と、3メートル前後の微妙なパッティングを確実に沈めてスコアメークした1日を振り返った。後半に入ってすぐの10番(パー5)は、ティショットを大きく曲げてトラブルとなり、3打目もグリーン手前のバンカーへ入れる大ピンチ。4打目もグリーンに乗せきれなかったが、カラーから約3メートルのパーパットをねじ込んで、窮地を逃れた。

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好調のパッティングに加え、さらにショットも好スコアを後押し。前半は9番ホールを除き、ティショットはフェアウェイをキープし続けた。「バーディチャンスが作れるイメージ通りのゴルフができた」と納得のプレー内容に思わず顔がほころんだ。

渡辺は2008年、09年の同大会で、いずれも尾崎健夫との優勝争いに敗れ、2度の2位フィニッシュ。加えて、同年の年間賞金ランクも、「ファンケル-」での同順位となる2位で賞金王に一歩届かなかった。全12戦の今季ツアーはまだ折り返しの6戦目だが、「この試合を何位で終えるかで、今年の賞金ランクが決まる」と、冗談にも聞こえる言葉に本気の決意をにじませる。現在の賞金ランクは15位だが、今大会を優勝すれば一気に賞金王争いに浮上。今度は“ジンクス”が強い味方となり、戴冠が夢物語ではなくなってくる。

「ポテンシャルの高い選手たちに勝つことは運も必要。明日は自ら失敗しないように頑張りたいね」。渡辺にとっては1年を占う大会。野望を胸に、猛暑の中で奮戦する。(静岡県裾野市/糸井順子)

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