「優勝しか狙っていない」 片山晋呉が国内シニアメジャーに初挑戦
◇国内シニアメジャー◇日本シニアオープン 事前(13日)◇能登CC日本海・はまなすコース (石川)◇6993yd(パー72)
2023年の国内シニアメジャー初戦は14日(木)に開幕する。北陸地方で初開催される今年度はナショナルタイトル獲得を狙う強豪が“若手”としてひしめく。
賞金ランクトップを走る51歳の宮本勝昌は8月「ファンケルクラシック」でシニア初勝利を飾った。昨年のデビューから9試合目での優勝。「勝ちたい気持ちがどんどん強くなる一方で勝てなかった。優勝できてほっとしています」と胸をなでおろす。
前週、小松CCでの「コマツオープン」では久保勝美に敗れたが、「久保さんは60歳で優勝した。これもシニアのおもしろさ、醍醐味。大先輩が優勝するのは励みにもなる」と気力は十分。日本ゴルフ協会(JGA)の主催ゲームは「優勝に“ご縁”がない大会」だと言う。「そういう意味では、シニアになってからナショナルオープンに参加できる。ふつふつ…(燃える)というものはちょっとあります」と意気込んだ。
藤田寛之は滋賀・タラオCCでの前年大会でプラヤド・マークセン(タイ)に敗れて2位だった。リベンジが期待される一戦にも「去年のことはほとんど忘れてしまいました。振り返っても仕方ない」と今季初優勝に向けて力が入る。「ことし、自分がどういう結果を出せるか。自分自身に挑戦したい。雰囲気に“メジャー感”があって、内側から出てくるものを少し感じられる」
2人とレギュラーツアーでしのぎを削ってきた永久シード選手・片山晋呉は今大会がシニア入りから5戦目。まだ勝利がなく、「自分が想像していたことと、(実際の)雰囲気、試合でやっていることが全部ちょっとずつズレている。一致していない。ちょっと時間がかかるんだろうなと思っています」と心と体のギャップを埋めようと必死になっているところ。
会場の能登CCでは開幕前日までに5回ほどプレーしてきた。「コースが非常にシェープアップされて、ショットメーカーが有利なコースに仕上がっていますね」と納得のコンディション。「レギュラーツアーで一番欲しいタイトルは毎年、日本オープンだった。目標にしてやっていたので初めての日本シニアオープンには一番強い思いで臨むと思う。もう優勝しか狙っていません」と言い切った。