「ちょっとは大人に」 原英莉花の成長したマネジメント
2019/06/29 18:45
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目(29日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
「長かった…。前半が昨日のように感じる」と振り返ったのは原英莉花。雨が降り続くなか、6バーディ、3ボギーの「69」でプレー。首位と3打差の通算12アンダー2位とし、最終日は自身初の最終組で優勝争いに臨む。
アウトコースから出た原はバーディ発進したが、4番(パー3)で3パットしてボギー。6番で50センチのパットを外して2つ目のボギーをたたいた。トップを走る同組の申ジエ(韓国)と5打差になり、「こんなんじゃやってらんない」と7番から3連続バーディを決め、集中力を高めて巻き返した。
調子が上向くきっかけとなったのが7番(パー4)。「前だったらドライバーを持っていたけど、(今日は)自分の得意な100ydを残したいという思いと、雨が降っていて自分のドライバーショットではラフに行く」と判断し、3Wを握った。
昨年8月「ニトリレディス」でも原と同組の経験がある申は「去年よりだいぶいいプレーを見ました。コースマネジメントが良くなった」。元世界ランク1位からの言葉に、原は「ちょっとは大人になったかな」とはにかんだような笑顔を見せた。
「ゴルフは他人ありきじゃなく、自分がどうするかだと思う。しっかり自分のできるベストを尽くして良いプレーができたら。まずは食らいつきたいですね」と鋭いまなざしで6月「リゾートトラスト レディス」に続くツアー2勝目を狙う。(千葉県袖ケ浦市/石井操)