2019年 ニチレイレディス

初めてのプレーオフ 高橋彩華は鈴木愛に屈し涙

2019/06/23 17:13
プレーオフ1ホール目では1Wを曲げた

◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(23日)◇袖ヶ浦CC新袖C◇6548yd(パー72)

20歳の高橋彩華はプレーオフ1ホール目で鈴木愛に敗れ、初優勝を逃した。「簡単に勝てるとは思っていなかったけど…」と声を震わせた。

2度目の18番(パー5)ティ。「アマチュア時代を含め初のプレーオフ。もう一回勝負」と息を吐いた。1Wを左に曲げ、木に当てラフに入れた。2打目をフェアウェイに出し続く一打はピン手前9m。これを決められず、着実にバーディとした格上の鈴木愛に屈した。

単独首位で迎えた初の最終日最終組。朝から「味わったことのない」緊張感に襲われたという。「自分がどうなっちゃうのかと思った」。1番(パー5)でバーディ発進したが、9番の3パットボギーが最後まで響いた。「ここで流れを悪くしてしまった。そのままショットが崩れてしまった」

2017年7月のプロテストは不合格。パットに悩んだ2年を経て「最近やっと良くなってきた」。今週はツアー自己ベスト順位となる2位と直近7戦で予選落ちは1度と安定しつつある。それでも「優勝争いという緊張感の中では、まだパットで若干(ダメな部分が)出てきてしまう。また練習したい」と語った。

最終組3人が通算8アンダーで並んだ正規の18番。3日間警戒し続けたフェアウェイバンカーを前に「ここでバーディを獲らないと残れない。ドライバーを目いっぱい振り切ろう」。バンカーを越えるドライブから2オンのバーディ。同組でツアー通算5勝の比嘉真美子が脱落する中、最後まで粘り続けた。

賞金ランキングは53位から28位(1368万7000円)に浮上。「次はプレーオフにいかずに勝てるようにする」。最後は涙をぬぐいながら、胸に誓った。(千葉市緑区/林洋平)

プレーオフで敗れた高橋彩華。悔し涙を流した

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